きょう最大の注目材料はアメリカの消費者物価。市場予想より強ければドル高、弱ければドル安の反応を示すと思われる。上振れすると日本の財務省の為替介入への警戒感がつきまとうため下振れの方が反応は強いと考えられる。コロナ収束後、為替需給は円売りが多くなっている。インバウンドで旅行収支の黒字は増えているが、ネットインフラ利用料のアメリカ企業への支払いが増えたことを背景に、サービス収支全体で見ると赤字で見かけ以上のドル買いになっている可能性が高い。日本企業の海外投資が復活し、資金流出金額が史上最大記録を更新した。証券投資は過去4年平均の3倍。金利差と関係なく動く企業・個人の為替フローは円売り超過が定着しているといえる。当面は日本政府の為替介入水準を打診するような相場が続くと思われる。