スマホなどハイテク製品を作る上で欠かせない希少な鉱物資源レアアース。中国が世界最大の輸出国だが、日本では過去の教訓を踏まえ、脱中国依存の動きが進んでいる。山信金属工業は自動車やスマートフォンなど幅広い製品に使われるマグネット機器を製造しているが、希少な鉱物資源レアアースが欠かせない。中国から輸入するレアアースを使っているが、中国政府は今月6日、日本への輸出禁止措置を行っていて、中国政府関係者によると対象にレアアースが含まれている。中国による圧力は過去にも。2010年、沖縄・尖閣諸島沖で海保の巡視船と中国漁船が衝突する事件が発生。その後、中国から日本へのレアアースの輸出が大きく停滞した。山信金属工業・山田洋社長に話を聞く。この時の経験から十分な在庫を確保しているほか、中国以外の調達先を拡大するなどの対策をとってきた。レアアースをめぐっては脱中国依存の動きは官民連携で進んでいて、オーストラリアのレアアースを採鉱する企業に投資を行い、日本への輸入が本格化している。20年前は中国からの輸入がほぼ100%だったが、調達先を分散させ、現在は63%(財務省貿易統計より)。中国のレアアースは安価なため、コスト面での課題なども残されている。自動車部品メーカーのミツバ(群馬・桐生市)ではレアアースを使わないモーターを開発。きっかけは中国からのレアアースの輸出が停滞したことだった。現在、生産するモーターの約半数をレアアースを使わない製品に切り替えが進んでいる。
