政府が決めたルールで今日から始まる企業による学生への説明会。ただ、このルールには法的な拘束力がないことから、すでに採用活動を始めている企業も多く、活動の早期化が一層進んでいる。こうした中、インターンシップなどによって企業説明会が始まる前に人材の確保に取り組む企業が増えている。大手電気メーカーでは、就職活動の早期化で応募してきた学生がより早く内定を出す他の会社に就職してしまうケースも増えているということで、大学3年生の夏以降に実施するインターンシップの枠を、今年度は前の年度の1.2倍余りのおよそ1130人に増やしたという。リクルートが1400社余りから回答を得た調査ではこの春に卒業予定の学生について、「採用予定数を確保できた」と答えた企業は37.2%にとどまっていて、60.3%が「確保できなかった」と答えるなど厳しい採用環境が続いている。