福島第一原子力発電所で東京電力が行う廃炉作業が安全に行われているか確認する検査について原子力規制委員会はトラブルの深刻さをより明確に示すようにするなど検査方法の一部を改正することを決めた。福島第一原発では作業員に放射性物質を含む廃液がかかるなどトラブルが相次ぎ原子力規制委員会は東京電力の廃炉作業が安全に行われているか確認する検査方法の一部を改正することを決めた。改正ではトラブルの深刻さをより明確に示すため設備などへの影響、放射線安全、核物質防護の3つの観点から評価し、このうち放射線安全では従業員への影響か公衆への影響かに分類するほか追加の対応が必要かどうかもあわせて示す。また並行して進む廃炉作業を横断的な視点で確認し日常的な検査で課題が見つかった場合に具体的な改善策について東京電力と必要に応じて意見交換を行うとする内容が盛り込まれている。改正された方法は来月から適用され規制委員会は今後も検査などの方法を検討し必要に応じて改正するとしている。