政治資金規正法の改正をめぐり、公明党の山口代表は、自民党が示した修正案について「賛同できない」とさらなる譲歩を求めた。公明党・山口代表は「自民党から昨日示された修正案、これはそのまま賛同することはできないというのが、公明党の考え方であります。(公明党との間で)隔たりがある部分については、なお一層自民党として透明化を図る。そうした思い切った決断を求めたい。」と述べた。連立のパートナーの代表が、ここまで自民党と相いれないと表明するのは、極めて異例。公明党は当初、自民党の修正案に賛成する方向で調整していたが、党内から修正が不十分との反発が出たため、異例の発言につながったとみられる。この発言もあり、与野党の修正協議は全く進展せず、自民党はきょう改めて「再」修正案を提示すると伝えた。野党どころか、公明党の協力を得られるかも不透明となり、自民党が目指していた今週中の衆議院での法案採決は断念に追い込まれた。