モクズガニは、産卵のために川の上流から河口へと下る。川内川では山太郎ガニと呼ばれ、薩摩川内市とさつま町で毎年8月から漁が解禁されている。さつま町の川内川では、川内川漁協の組合長で漁師・山下信男さんがえさの魚のあらを入れて2日前に沈めていたカニかごを引き上げると、甲羅の幅が6センチから10センチほどのモクズガニが10匹以上入っていた。モクズガニは、朝晩の冷え込みが増すこの時期、一段とおいしくなるといわれている。さつま町の川内川でとれたモクズガニは、地元の直売所などで販売されており、漁は今月末まで行われる。