おばたのお兄さんが京都府にある山本合金製作所を訪れた。1866年の創業以来、一子相伝である技を受け継いできた。作っているのは「魔鏡」。日本で作れるのはここしかない。魔鏡は光を当てると背面の彫刻が映し出される。江戸時代にキリスト教が弾圧され中に、キリスト像やマリア像を入れて、光を当てて信仰していた祈りの鏡。明治維新後、宗教が自由になり「魔鏡」の需要がなくなり、技術が途絶えていた。3代目がその技術を何年かかけて復活させ、今の5代目・山本晃久さんが受け継いでいる。魔鏡の究極の扇は「やすり切削」。鏡を1か月掛けヤスリで削っていく。
住所: 京都府京都市下京区夷馬場町6-6