岩手県山田町が震災から15年目の節目に募ったメッセージ。広く募集しようとなったのは、町に関わるある出来事が関係していた。2023年、山田町からおよそ100キロ離れた宮城県の海岸で見つかった小さな骨が、山田町の当時6歳の女の子のものと判明。地震から14年7か月ぶりに家族のもとへ帰れたことが、メッセージを募集するきっかけとなっていた。女の子の5歳上の兄で、現在、山田町の役場に勤務している大弥さんが話を聞かせてくれた。生クリームのケーキが大好きで、小学校入学を控えていた女の子。14年7か月ぶりの帰宅は、おかえりのことばで迎えたという。大弥さんが妹のいないことに気付いたのは震災翌日、両親は何も答えてはくれなかった。大弥さんは「しょっちゅうけんかしてた。最後もけんかした。私も小学生だったので、小学校行く前に、急にいすを投げられて、腹を立ててしまって、ちょっと怒って、泣かせてしまったっていうのが私が最後に会ったとき」と思い出していた。3月11日が近づくと気持ちが沈んでいくその繰り返しだった。兄は町の復興に携わりたいと、町役場に就職した。メッセージには大切な人を思い過ごした15年がつづられている。
