萬翠楼福住の15号室は山桜の原木を生かした柱で贅沢にそのまま使っている。ふすまと接地していて、萬翠楼の中で最も広いこの部屋は4間続きの和室が広がる。圧巻は10畳の部屋。格天井には日本画が48枚。24人の絵師が2枚ずつ作品を描いている。この作品は松林桂月、高島北海やなどの日本画家の作品が並ぶ。また山縣有朋などの書もある。付書院の組子障子があり、1400年ほど前に寺院建築の技術として日本に伝わったとされる組子は、江戸時代には200種類以上の模様が生まれた。15号室の組子は三重菱と呼ばれる凝ったもの。
