富士山が噴火をする。専門家はいつ噴火してもおかしくないと警鐘を鳴らしている。その時都市で大きな脅威となるのは火山灰。国のシミュレーションでは江戸時代と同規模の噴火が発生した場合、風向きによっては都内の一部で10cm前後積もることが想定されている。危惧されるのは停電。富士山から直線距離約80kmのところにある浄水場は周辺で10cm以上火山灰が積もる恐れがあるとされ、東京都水道局は非常用発電機を設置している。ただ、給気口から火山灰が入り込んだ場合、不具合が起きないか懸念している。NHKは研究機関と発電機メーカーと共同で初めての大規模な実験を行った。ディーゼル発電機と桜島の火山灰を使い実験を行うと、火山灰が7cm相当の量を超えた頃、油圧の数値が下がった。深さ30cmに近づくと、発電機は止まった。原因はフィルターを通り抜けエンジンオイルに入り込んだ火山灰だった。水道局も対策の検討を始めている。目指しているのは自動で交換したり灰を除去したりする火山灰フィルターの開発。すでに独自の対策を導入している企業もある。通信会社のデータセンターの非常用の発電機は地下に設置されているが、地上から火山灰が入る可能性がある。去年から空気の取り組み口の上や周囲をテントで覆うことを導入した。
