ニューヨークから岡三証券NY・長阪志保の解説。9日のニューヨーク株式相場は原油高が相場の重荷となり主要3指数は3日続落した。アメリカ財務省は長期国債の買い戻し額を最大60億ドルと発表したものの市場の期待を下回る内容となり、金利が上昇したことも嫌気された。先ほどアップルが新製品を発表。アップル初の折り畳み式「iPhoneデュオ」は事前の想定通りの価格となり、市場予想の2000ドル超を下回った。発表された内容は事前の報道と変わらず目新しい情報もなかったほか、今年の世界のスマートフォン出荷台数の減少が予想される中、「デュオ」の出荷台数は限定的とみられ、アップルの株価は売りが優勢だった。アップルは半導体メモリー不足を受けて、これまでMacやiPadなどの端末を一斉に値上げしてきた。今回「デュオ」と同時に発表された「iPhone18プロ」の価格も17プロと比べて100ドル高い1199ドルからとした。市場では値上げが必要という見方が優勢だったため想定通りの内容となった。アップルは今年7月、アメリカでiPhoneやMacBookのデバイスを月額で借りられるサービス、値上げによる消費者への負担を和らげる措置も取っている。新製品の発表を受け、新型機への買い替えサイクルが進むと期待される一方で、価格に敏感な消費者は春先の標準モデルの発売まで買い替えを待つ可能性もあり、今後、数四半期のiPhone売上高はブレやすくなる可能性がある。新型機種の販売や値上げによって堅調な株価を保てるか注目が集まりそうだ。
