ことし3月に広島城が閉城。理由は天守の老朽化。耐震診断の結果、大規模な地震で倒壊する危険性が指摘され、閉城という判断に至った。広島城は戦時中の原子爆弾によってもともとあった木造の天守が倒壊。戦後、全国に先駆けて鉄筋コンクリートで再建され、復興のシンボルとなった。それから70年。そのコンクリートが劣化し、建物が寿命を迎えつつある。耐震改修・木造復元・解体といった選択肢があるが、広島市は今後5年をかけて方針を決定するとしている。実は、全国に80以上ある天守のうち約60が鉄筋コンクリート造り。今、その多くに寿命が近づき、対応を迫られている。名古屋城もその一つ。耐震性の問題などで現在天守は閉館している。名古屋市は2017年に木造復元を決定。経済波及効果は約160億から200億円と試算された。名古屋市は寄付を募り、約500億円をかけて2022年に完成させる方針だった。しかし、次々と課題が浮かび上がり、今なお着工の目処が立っていない。
