- 出演者
- 星麻琴 千田嘉博 山本彩
ことし3月に広島城が閉城。理由は天守の老朽化。耐震診断の結果、大規模な地震で倒壊する危険性が指摘され、閉城という判断に至った。広島城は戦時中の原子爆弾によってもともとあった木造の天守が倒壊。戦後、全国に先駆けて鉄筋コンクリートで再建され、復興のシンボルとなった。それから70年。そのコンクリートが劣化し、建物が寿命を迎えつつある。耐震改修・木造復元・解体といった選択肢があるが、広島市は今後5年をかけて方針を決定するとしている。実は、全国に80以上ある天守のうち約60が鉄筋コンクリート造り。今、その多くに寿命が近づき、対応を迫られている。名古屋城もその一つ。耐震性の問題などで現在天守は閉館している。名古屋市は2017年に木造復元を決定。経済波及効果は約160億から200億円と試算された。名古屋市は寄付を募り、約500億円をかけて2022年に完成させる方針だった。しかし、次々と課題が浮かび上がり、今なお着工の目処が立っていない。
丸岡城の天守はことし3月から大規模修理中。老朽化した箇所の修繕や耐震対策が実施されている。丸岡城は江戸時代からの姿をとどめる北陸唯一の天守で、地元の人々からは「お天守」の愛称で親しまれてきた。しかし、かつて存続の危機に直面。戦後間もない1948年、城のすぐ近くを震源とする福井地震が発生。当時、国宝だった丸岡城は石垣もろとも崩壊してしまった。震災から7年、人々の思いを背負った天守は、地元・福井の大工たちによって再建。これから1年後、生まれ変わったお天守が町に戻ってくる。明治維新後、天守が取り壊された米子城。天守はなくとも、江戸時代の姿をとどめる石垣を大切にしている。米子城跡からは町を見下ろす大パノラマが広がる。米子市は絶景の城としての発信を強化している。
昨今のお城をとりまく新たな課題には「災害の激甚化」「観光客の急増」がある。犬山城は去年、過去最多となる69万人が訪れた。観光客増加は嬉しい半面、多くの人が天守の中を歩き回ることで傷みに繋がることが懸念されている。
