日本中を感動の渦に巻き込んだ体操男子団体。2大会ぶりに金メダルを獲得した裏には歴史に残る大逆転劇があった。予選を中国に続いて2位で通過した日本。決勝第1種目のゆかでは、好調な出だしを見せる。第2種目のあん馬では、橋本大輝選手が落下。第5種目の平行棒、萱和磨選手、岡慎之助選手、谷川航選手が好スコアを連発。しかし、中国の演技はさらに上回っていく。平行棒の神とも称される鄒敬園選手は、団体決勝唯一の16点台を記録。日本との差を3点以上に広げる。しかし、鉄棒で中国・蘇煒徳選手が2度落下。勝敗は最終演技に。託されたのは、エース・橋本大輝選手。プレッシャーをはねのけ、高難度の技を次々と成功。そのまま総合スコアで競り勝ち、大逆転での金メダルとなった。