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「岡田武史」 のテレビ露出情報

3月、ワールドカップの優勝候補の1つイングランドとの試合で日本は歴史的な初勝利をあげた。ロンドンにあるサッカーのデータ分析会社は、日本は2つの異なる攻撃を使い分けながら戦っていたと指摘する。得点を決めたシーンでは相手が陣形を整える前に素早く攻め込むカウンター攻撃。さらに、パスを回しながら時間をかけて相手を崩す攻撃パターンも繰り出している。守り方も状況に合わせて臨機応変に変えていた。前半はハーフウェイライン付近でプレッシャーをかけていたのに対し、後半は10m以上後ろで守り攻撃の芽を摘んでいた。森保がカメレオンのような戦い方を目指す理由には自身と日本サッカーが歩んだ苦難の歴史があった。
日本がワールドカップ出場を逃した“ドーハの悲劇”。そのピッチに森保はいた。日本が世界と戦うために選んだのは一つの戦い方を徹底すること。監督が決めた戦術を規律正しく守ることで組織的に戦った。しかし、これまでベスト8には届かなかった。森保は就任以来、これまでとは違う日本代表の姿を追求してきた。迎えた前回カタール大会初戦強豪ドイツ。1点リードされた後半、森保は戦い方を大きく変えた。次々と攻撃的な選手を投入、ディフェンダーを4人から3人に減らし両サイドに攻撃的な選手を配置した。試合では一度も試したことがないフォーメーションだった。ドイツにジャイアントキリング。さらにスペイン戦でも前半と後半でメンバーを入れ替え戦い方を変えた。しかし、ベスト8をかけたクロアチア戦では前半先制したものの、後半クロアチアは日本が苦手とするロングボールを徹底して放り込んできた。日本代表が改めて突きつけられたのは臨機応変に対応するチーム力の差だった。
「次のワールドカップは優勝」という目標を掲げた森保。アジアの頂点を決めるアジアカップで森保はまず、新たな才能の発掘を図った。準々決勝のイラン戦、イランはゴール前にロングボールをひたすら集めた。森保はフォーメーションを変えたり守備陣を交代させたりすることはしなかった。日本はベスト8で敗退した。森保の采配に大きな批判が集まった。ロングボールに選手たちが耐えられるかどうかを見ていたという。アジアカップの経験は選手たちの意識を変える大きな転機となった。鈴木彩艶はイタリア1部のパルマに移籍、正ゴールキーパーを務めるまでに成長した。
臨機応変に戦えるチームを作るため、森保は戦術のバリエーションを増やしていく。メキシコ戦では敵陣から相手に積極的にプレッシャーをかけてボールを奪うハイプレスと呼ばれる守備を採用。一方、パラグアイ戦では自陣にブロックと呼ばれる陣形を敷き相手を待ち構える戦術をとった。さらにアメリカ戦では前半と後半でフォーメーションを変更。いつもとは異なるポジションに選手たちを配置、対応力を試した。体格も技術も“普通”だった森保は努力を重ね日本代表にまで成長した。大切にしているのは選手を“見る”こと。
去年10月、日本代表はワールドカップ優勝5回を誇るブラジルと相見えることになった。これまで日本は一度も勝ったことがない。森保は立ち上がりプレッシャーをかけ主導権を握ろうと考えていた。日本はブラジルの巧みなボール回しを前にプレッシャーをかけられなかった。主導権を握れない中、選手たちは互いに声を掛け合った。ボールを奪いに行くにのではなく、相手を待ち構えブロックの守備に切り替えた。選手自身が主体的に判断しプレーしなければ強豪国には勝てない。森保がずっと求めてきたものだった。しかし前半2点リードされた。ハーフタイムの間、選手たちから戦術を変えようという声が次々とあがった。ブロックを敷いて守るのではなく敵陣からプレッシャーをかけてボールを奪うハイプレスの守備に変更しようという案だ。後半、日本はハイプレスをかけた。後半7分、連動した守備でブラジルのミスを誘発し1点を返した。日本が戦術を変えたことでブラジルは混乱。強豪ブラジルに逆転勝ち。しかし選手たちは結果に満足していなかった。
選手たちが反省を活かしさらに成長したと森保が感じたのが3月のイングランド戦。ブラジル戦での2失点の失敗を繰り返さないためにどう守ればいいのか、選手たちは徹底的に議論していた。イングランドの特徴は最前線のフォワードが自由に動き回り守備を乱れさせ、その隙にゴールを奪うこと。当初コーチが指示したのは、このフォワードを徹底的にマークすることだった。それを任されたのが谷口だった。谷口が相手のフォワードを追い過ぎるとそこにスペースが産まれピンチを招くのではないか。渡辺から新たなアイデアが提示された。選手たちは話し合ったアイデアを森保とコーチに伝えに来たという。イングランドは予想通りフォワードの選手が後方まで動き回った。谷口は負いすぎず最終ラインは安定。チャンスの芽を摘まれたイングランドは攻めあぐねていた。一斉にプレッシャーをかけ囲みカウンターで先制。日本はいよいよオランダとの初戦を迎える。世界トップレベルの選手が揃う強豪だ。

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