フェンシング日本代表・加納虹輝。今年のパリ五輪フェンシングエペ個人で日本フェンシング界初となる個人種目での金メダルを獲得。世界ランキング1位で年間王者となった。変わり羽子板にも起用され“今年の顔”に。「今までやってきた中で一番良い結果を出せたシーズン」と話した加納。選手として成長を遂げる一方、競技の普及を常に心掛けている。100年以上の伝統競技であるフェンシング。発祥の地・フランスのフェンシング競技人口は約6万人だが、日本の競技人口は約6800人。パリ五輪では日本は過去最多となる5個のメダルを獲得。山口では岩国工業高校出身の加納の功績をたたえるとともに競技の普及を目的におととしから“加納虹輝杯”を開催。今年はパラ部門が新設され、車いすフェンシングの普及にもつながっている。岩国小学校でも普及活動を行い、子どもたちと一緒にフェンシングに触れ競技の魅力を伝えてきた。広島市内にオープンしたフェンシング施設も訪れ、競技を知るきっかけになればと時間を作り各地を回ってきた。普及活動を続けるためにも「五輪で3連覇」と選手としての大きな目標を掲げ、さらに「フェンシングを多くの人たちに知ってもらって子供たちに始めてほしい。きっかけになれる選手になりたい」と話した。