岩屋外務大臣と中国・王毅外相はきのう北京で会談し、両国間の課題と懸案を減らし互いに努力することを確認した。また、来年の最も早い時期に王毅外相の日本訪問実現で一致した。岩屋大臣は福島第一原発の処理水の海洋放出で日本産水産物の輸入の早期再開を求めたが、中国側から具体的な時期の回答はなかった。また、沖縄県与那国島南方の日本の排他的経済水域内で中国が設置したとみられるブイの撤去を求めた。その後の会合では、岩屋大臣が中国人向けの新たな短期ビザの緩和措置を表明した。具体的には、団体観光客向けビザを最長15日から30日にするほか、富裕層向けに10年間何度も渡航可能なビザを新たに設けると明らかにした。先月、日本人向けの短期ビザ免除を再開したことに呼応した形で、中国の富裕層の消費を呼び込む狙いもありそう。