災害報道に力を入れているケーブルテレビ J：COMのリポート。災害や事故が起きたとき自治体からの情報を待たずに対応できるよう千葉県松戸市のある自治会では住民どうしがSNSのチャットを使っていち早い情報共有を進めている。浸水現場に隣接する岩瀬自治会は東日本大震災をはじめとする災害で液状化、家屋の浸水、土砂崩れなどを経験している。災害への危機感も強く2022年に住民の意識調査をもとに日常生活に災害対策を取り入れた町独自の防災計画を策定した。危険箇所の再点検や1年にわたる策定委員会を重ねた計画にはチャットの積極利用が盛り込まれた。日頃は自治会からのお知らせ、イベント告知などとして使い慣れておき、災害時には速報ツールとして活用するねらいがある。具体的には高齢者への声かけや水、トイレの貸し借りなど指示を待たずにみんなが行動していた。岩瀬自治会では今後もチャットなどを活用しながら地域活動の充実を進め地域力を向上させていくという。