2025年度予算案をめぐり、最大野党の立憲民主党が反対するなか、与党に力を貸したのは、日本維新の会。与党は、維新の主張を取り込み、予算案を修正。きのう、衆議院本会議で採決が行われ、自民・公明両党と維新などの賛成多数で可決された。参議院は与党が過半数を占めているため、成立は確実になった。予算案は、年収103万円の壁引き上げで税収が減るため、一般会計の総額が政府案から約3400億円の減額となった。政府の当初予算案が国会審議で修正されるのは、第一次橋本龍太郎内閣以来29年ぶり。減額修正は、鳩山一郎内閣以来70円ぶり。予算の衆院通過後、野党への挨拶回りを行った石破総理。維新の前原誠司共同代表とは和やかムードで面会。昨日付けで国民民主党の代表に復帰した玉木雄一郎氏は、微妙な表情を見せていた。年収の壁をめぐっては、維新が賛成した与党案では、160万円まで引き上げられたものの、年収制限が設けられたため、納税者の多くは現行制度から年約2~3万円の減税にとどまった。玉木雄一郎氏は、物価高騰対策としては不十分な予算、年収の壁については中途半端な中身になり残念などとし、議席を増やし、手取りを増やす参院選にしたいなどとした。