日本の総理としては9年ぶりとなる国賓待遇でアメリカを訪問する岸田首相は日本時間けさ首都ワシントンに到着。バイデン政権は最大の外交行事として岸田首相を出迎え、首脳会談などを通じて対中政策や行き詰まるウクライナ政策などを押し進めたい考え。岸田首相は日米首脳会談、公式晩餐会、上下両院合同での議会演説、日米にフィリピンも加えた初の首脳会談などに臨む。アメリカ政府関係者は岸田首相について「防衛費の増額など行動で示す総理としてバイデン大統領が信頼する首脳の1人」と評価し、対北朝鮮や中国を念頭にした安全保障協力の一層の強化に期待の声を上げている。その一方で別の政府関係者からは「バイデン大統領の頭の中は秋の大統領選でいっぱい。岸田首相と同様に国内で政局を迎えている。目に見えた成果がなかなか見せられないのでは」と厳しい声も聞かれている。こうした中でより強固な発信が出来るのかが問われることになる。