川越城本丸御殿は江戸後期に17万国を誇る川越藩。藩主は松平斉典。築130年のすっかり老朽化していた半の総鎮守の川越氷川神社の本殿を建て直したいと考えていた。大雨や冷害が相次いで発生し、大飢饉が発生した。追い打ちをかけたのは、川越城二の丸御殿の大火。不慮の出来事が重なり、神社本殿の建て直し資金がなくなってしまった。そこで立ち上がったのは川越まつりを運営してきた氏子たちだった。街の人たちがお金を出し合い、その力を尽くした証に山車の人形を本殿に刻んだ。それに応えるかのように、嶋村源蔵俊表は上段に徳川家がルーツの源氏の歴史を。下段に川越庶民の誇りを刻んだ。
