原爆の日を前に関連する資料を展示したり被爆の体験を語ったりする催しが北海道庁で開かれている。道内在住の被爆者などで作る北海道被爆者協会が主催し、広島や長崎の原爆投下の惨状を伝える写真や遺品が展示されている。このうち広島の爆心地から1.8キロの地点で見つかったコーヒーカップは熱線で釉薬が溶けているのが分かる。また救護所で怪我人の喉を潤したという水筒も展示されている。語り部のコーナーでは被爆二世の川去裕子さんが被爆の恐ろしさをつづった父親の手記を紹介した。北海道被爆者協会は会員の高齢化で戦後80年となる来年の春に解散することが決まっている。この催しは道庁1階のロビーであすまで開かれている。