国連の機関などで移民・難民政策の実務に長年携わってきた橋本直子さんと、NHKさいたまの記者である藤井美沙紀がスタジオに登場。今回の川口市の国への要望は、「不法行為への厳格な対処」「仮放免者の就労可能に」「健康保険など適否の判断」で構成されている。出入国在留管理庁はこの要望についてのNHKの取材に「仮放免者の中で退去強制が確定した外国人は速やかに日本から退去するのが原則。国費で健康保険などの行政サービスの支援を行うことは困難」との見解を示した。橋本直子さんは、難民認定申請中は退去強制できないルールになっているが人道的な観点から悪いことではない、投じられる税金や人道・人権の観点から仮放免者が増えることは一概に悪いことではない、2018年から難民認定制度の運用が見直され在留許可が下りにくくなっているため非正規滞在者が増えている可能性がある、などと話した。藤井美沙紀は難民申請してから審査の結果が出るまでは平均して33カ月(約3年)かかる、申請が却下され在留資格を失うと退去の対象となるが、現行法では再び難民申請を出せば本国への送還が停止されるという規定があり、それで日本に留まっている人が多いのが実態、などと話した。