- 出演者
- 村瀬健介 日下部正樹 山本恵里伽 関まどか
オープニング映像。
オープニングの挨拶&ラインナップ紹介。特集1つ目は小池都政の“是非”を検証する。2つ目は川口のクルド人にヘイトの言葉も。
きょうの九州南部は暖かく湿った空気が流れ込み雨のところが多くなっている。気象庁はきょう午前11時に九州南部が梅雨入りしたとみられると発表。平年より9日、去年よりも9日遅い梅雨入り。先月21日には、奄美、沖縄が既に梅雨入りしていて、きょうの九州南部は全国で3番目の梅雨入りの発表となった。平年の梅雨明けは奄美地方が6月29日ごろ、九州南部が7月15日ごろ。
ドジャース・山本由伸投手がヤンキースと初対戦。強力打線を相手に圧巻の投球を披露した。ドジャース2−1ヤンキース。8連勝中のヤンキースと初対決となった山本は7回、7奪三振無失点の好投を見せたが勝ち星はつかなかった。大谷はノーヒット。
全国各地の天気を伝えた。九州南部梅雨入り 関東への影響は。
東京都・小池知事が2期目の任期満了を迎えるのに伴って、来月7日、都知事選が行われる。8年にわたる小池都政の是非を改めて検証。東京・新宿区・東京都庁第一本庁舎の壁一面を彩るプロジェクションマッピング。小池都知事肝煎りの政策として今年2月に始まり、今年度は9億5000万円の予算が投入されている。その足元では毎週800人ほどに食料配布の支援が行われている。主催するNPO自立生活サポートセンターもやい・大西連理事長は「足元に並んでいる800人の状況をまず見てほしい。知ってほしい」と述べた。まもなく2期目の任期満了を迎える東京都・小池知事。来月の知事選を前に8年間の都政を検証。
2016年、初の女性都知事となった小池知事は、2期目をかけた2020年の都知事選では史上2番目の得票数で圧勝。印象に残るのはコロナのキャッチフレーズ。政策では特に「子育て支援」で東京都独自の政策を次々と打ち出した。都内に住む0歳〜18歳を対象に所得制限を設けず1人当たり月額5000円の給付をする「018サポート」や高校授業料の実質無償化についても今年4月に所得制限を撤廃。小池都政2期8年を知事経験者はどう評価するのか。元鳥取県知事・片山善博氏は「新型コロナが感染を始めた時、と京都が中小企業に休業要請をかけ協力金を出すことにした。その後全国的に広がったが、これはとても良かった」、一方、評価できない点としては「自らが話題、目立つ、支持につながるとかいうことに注力しているのではないかということが気になる」と言述べた。元鳥取県知事・片山善博氏が、その特徴の表れだと指摘したのが今年3月までに東京都の全750万世帯に配布された防災ブック。片山氏は「開いてみると知事の大きな写真が出てくる。何のためにやっているのかと」と語った。都によると、防災ブックに添えられた東京都・小池知事のメッセージや案内文は全世帯分750万枚印刷され、費用は約1200万円になったという。さらに批判を浴びている都政の問題とは。
東京都民だけでなく、世界から批判の矛先が向けられたのが、いちょう並木で有名な明治神宮外苑の再開発。明治神宮や三井不動産などが事業者となり、神宮球場と秩父宮ラグビー場は老朽化のため建て替えられる。球場の隣には超高層ビルが2棟建てられる。再開発には作家・村上春樹など著名人も反対の声を挙げた。音楽家・坂本龍一は、がんで闘病中、手紙で計画の見直しを求めたが東京都・小池百合子知事は「事業者である明治神宮にも手紙を送った方がいいのでは」と答えていた。再開発は進むのか、先週の港区長選の結果が注目を集めている。初当選した元港区議・清家あい氏。選挙戦の中で再開発に対し慎重な立場を示してきた。事業者が開発の際に行う東京・港区内の木の伐採は区の許可が必要とされている。港区長に就任予定・清家氏は「皆さんの意見を聞きながら進めていく必要はある」と述べた。約30年前から、この近所で暮らしているきた青山一丁目住宅自治会・近藤良夫会長は、再開発に反対してきた。近藤会長は「残してほしい。将来にわたって東京が誇れる景観でもある」と語った。そもそも神宮外苑は、約100年前、国民からの寄付金や献木などによって造られた。戦後は、都市計画公園に指定され、高層ビルの建設といった大規模な開発は制限されてきた。事業者は、4列のいちょう並木を守るというが、景観が変わってしまうのではないかと不安を感じる人も多い。都など行政が開いた説明会では、青山一丁目住宅自治会・近藤良夫会長は「参加者が多数いて時間オーバーで。後日説明会を開いてくれと言ったが、“もうできない”と“もう決まったことだから”と」と述べた。住民の納得が得られないまま、東京都・小池百合子知事は神宮外苑の一部の公園指定を解除し、超高層ビルが建てられるように変更。事業者の再開発を認可した。近藤会長は「行政の怠慢、東京都の子の開発は暴走」と述べた。批判を浴びていることに対し、小池知事は「都は条例、東進に従って適切に手続きを進めていく。事業者は樹木の保全にしっかり取り組む。内容などについてわかりやすい情報発信に努めてもらいたい」と述べた。
東京五輪パラリンピックのために建設された競技会場をめぐる費用についても問題になっている。東京都・小池百合子知事は「五輪パラリンピックのムーブメントをレガシーとして残していく」と述べた。開催に合わせ、6つの競技会場が総額1375億円をかけて新たに建設されたが、大会後も多額の維持費用がかかり続けている。303億円をかけた海の森水上競技場では、1年に1億6000万円の赤字になると試算されていたが、番組ではさらに維持費を押し上げる問題について報じていた。5.6kmにわたって設置された黒い筒状の消波装置。大会前に消波装置に大量のかきが付着して沈んでしまい、波を消す効果が失われた。都は2019年、1億4000万円をかけて付着していたかきを取り除いた。番組が新たに入手した2023年度と2024年度の都の予算関係資料。事務上の参考とするための内部資料とされている。2023年度の資料には、消波装置維持管理工事という名目で3億90万円が計上されていた。消波装置の維持管理工事とは何なのか。おととい、海の森水上競技場を再び取材。次々と付着するかきを取り除く費用を抑えるため、消波装置にカバーをかける工事が行われていた。表面にある網目に波を打ち消す効果があるとされているが、これを覆ってしまったことについて、消波装置の技術者は「シートで凹凸がなくなる。“消波能力”は落ちるのでは」と述べた。ところがカバーにもかきが付着。番組が入手した今年度の予算関係資料には消波装置清掃委託という名目で1500万円が計上されている。大会前から東京五輪のために海の森水上競技場を新たに建設することについては競技関係者から反対の声も出ていた。埼玉県のボート競技関係者は「風の問題、海水はあまり適していないのでは」と語った。戸田漕艇場を会場にしていればこれらの問題もなく、消波装置に関する費用も生じることはなかった。東京都・小池知事が大会をレガシーとすることについて関係者は「もう少し考えて造ってもらえれば、レガシーとしては意味があったのではないか」と語った。都は取材に対し、カバーの設置に約1億5000万円かかったことを認めたうえで、「生物の付着状況などを踏まえ、維持作業の頻度を見直し、令和6年度は清掃費として約2000万円を見込んでいる」と回答。
毎年9月1日の関東大震災の追悼式で追悼文を取りやめた問題もある。歴代の都知事は、東京都慰霊堂で営まれる大法要とは別に、隣で開催されている朝鮮人犠牲者の追悼式にも追悼文を送ってきた。大災害の混乱の中、「朝鮮人が井戸に毒を入れた」などのデマを信じた人々によって数多くの朝鮮人が虐殺された。その数、数千人とみられる。これまで知事の追悼文を紹介。追悼式を主催してきた日朝協会によると、追悼文は美濃部亮吉知事時代の1974年から毎年、送られてきた。東京都・小池百合子知事は就任した最初の年は送ったものの2017年から取りやめた。小池知事は「(大法要の方で)関東大震災で犠牲となった全ての方々への追悼の意を表した」と述べた。毎年9月1日の関東大震災の追悼式で追悼文を取りやめた問題。その年から式典の様子は一変。朝鮮人虐殺を否定的にみる団体「そよ風」が追悼式の20m先で、「死者数に根拠がない、虐殺はうそ」などと主張する集会を新たに始めた。2019年にはヘイトスピーチも行われた。東京都・小池知事は、かつて、の団体の主催する講演会に講師として呼ばれていたこともある。追悼式の実行委員長を務める日朝協会東京都連合会・宮川泰彦会長は、毎年知事に追悼文の再開を求める要請を続けてきた。追悼文を送らない理由について、知事の回答は毎年、判を押したような内容。追悼文を都知事が出すことの意味について、宮川会長は「自治体の長が、歴史的な事実、恥ずかしいことであったかもしれないが、きちんと認める。同じことを繰り返させないことを自治体の長の言葉として訴えていく」と述べた。
東京都知事就任から間もなく8年。自身が残してきたレガシーを東京都・小池百合子知事はどう振り返るのか。「レガシーと言うが、果たして胸を張ってレガシーが残せたというものあるか。神宮外苑の再開発や五輪競技施設の維持管理については“負のレガシー”という都民もいる」の質問に小池知事は「018サポートや高校の授業の実質無償化の所得制限を外すことはレガシーの一つで大きい。神宮やオリパラ施設の考え方は、認識の差だと思う」と述べた。「関東大震災における朝鮮人虐殺の問題。追悼文を出さないということは小池知事は語り継ぐことの重要性をあまり感じていないということなのか?」との質問に小池知事は「東京大空襲など被災した方々の重要な証言などを受け継いでいる作業を今も行っている」、「虐殺については?」については「東京でなくなった様々な災害において、空襲も含め、そういった方々の霊を安らかにと異例の行事を毎年重ねている」と述べた。来月7日に投開票が行われる知事選について聞かれると、小池知事は「今は定例議会にしっかり対応していきたい」と述べた。
神宮外苑の再開発について取材をしたが、これまでの東京都が踏んできたプロセスに大きな問題があると感じた。取材した近隣住民の青山一丁目住宅自治会・近藤良夫会長は「本来まちづくりというのは住民と行政が話し合って行うものだ。今は住民不在のまま進められている」と話していた。一体誰のための再開発なのか、東京都はもっと都民の声に耳を傾けてほしい。ボート競技の選手にも話を聞いたが、海の森の会場は選手にとってもできれば避けたい会場。選手にとっても税金を払う都民にとっても不幸な状態。都庁というのは役所の中でも特に苦労する取材相手。なぜかというと基本的な事実確認もなかなか進まないから。近年の都庁のメディア対応が内向き閉鎖的になっている。報道で仕事をしていた小池知事がトップに就く組織。ぜひより透明性の高いメディア対応をしてもらいたい。小池知事がずば抜けた発信力で都民の都政への関心を高めたことは確かだが、関東大震災をめぐる小池知事の発信は間違っていると思う。小池知事は、朝鮮人虐殺についてさまざまな内容が史実として書かれていると言うが、犠牲者の数はともかく、虐殺があったという点において研究者の間で論争はない。
東京の隣、埼玉・川口市に迫害を訴えて中東から来たクルド人が増えている。難民として認められず、苦しい状況で暮らす人も少なくない。こうした中、一部のクルド人による迷惑行為が大きな問題となり、厳しいヘイト行動も起きている。最前線を取材。去年7月、ある外国人の集団が市の医療センター前で起こした事件が大きな波紋を広げた。集まっていたのは主にトルコから来たクルド人。川口周辺に約3000人が住んでいるとされる。クルド人同士の死傷事件をきっかけに100人ほどが集まって乱闘騒ぎに。救急搬送の受け入れが5時間以上ストップし、殺人未遂などでクルド人7人が逮捕された。だが事件の前からもクルド人によるトラブルはあった。川口市・奥富精一市議にはごみの捨て方などの苦情が寄せられてきたという。乱暴な運転や生活の騒音の訴えも多く、市は看板などで呼びかけを強化してきた。奥富市議は「事故やトラブルが多い」と語った。埼玉・川口市で生まれ育った女性。クルド人に対する見方が変わったのは20年ほど前、盗難事件に巻き込まれたことがきっかけだったという。自宅の敷地にたばこを捨てられることも多く、川口市内で転居したのだが。女性は「夜10時過ぎぐらいから大声が聞こえ始め、人だかりとクルド人が喧嘩していて、その周りを爆音車がまわったり。怖い」と語った。川口市・奥富精一市議は「地域の不安が恐怖のレベルに達している。一緒くたにクルド人全体が(悪い)とは地域の人も思っていない」と指摘する。
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- 川口市立医療センター川口市(埼玉)
市民の不安を解消する取り組みをしてきたクルド人たちがいる。トルコ料理店の前に集まったグループのベストには「防犯パトロール」の文字。この活動を10年間続けているグループのチョーラクさんは、クルド人が迫害を訴えるトルコで当局に逮捕されたことから2011年に来日。日本で難民申請は2回却下された。今は在留資格のない「仮放免」で生活。たむろしている同胞にも声をかける。見回るのは繁華街だけではない。クルド人が多い地域のコンビニで、顔なじみの店の人から相談を受けることもある。問題を起こしたクルド人を探し出して注意することもあり、見回り先でのトラブルは減っている。被災地の支援も行っている。能登半島地震のときには石川・珠洲市に入った。無料で配った郷土料理のケバブは大好評だった。
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- 令和6年能登半島地震
クルド人のチョーラクさん一家は埼玉・川口市に住んで12年。2歳で来日した中3の長男と日本生まれの小4の次男は流ちょうに日本語を話す。一家のように、仮放免のクルド人は川口市周辺に700人ほどいるとみられる。入管施設の外での生活は認められるが、在留資格はない。移動は制限され、就労も禁じられるため、在留資格がある兄の支援で生活している。そんな状況でも見回りは欠かさないといおう。チョーラクさんは「日本社会に迷惑をかけるクルド人がいるのはとても嫌で、恥ずかしいと思っている」と語った。一家が今最も恐れているのは強制送還。トルコ政府が去年公開したリスト。トルコからの分離独立を掲げる組織PKK=クルディスタン労働者党に資金を提供したとして、リストに記された個人や団体の資産を凍結するとある。見回り活動をしてきた日本クルド文化協会とチョーラクは、日本で目立つ活動をしてきたことで狙い撃ちにされたという。チョーラクさんは「トルコ政府は私たちをテロリストと決めつけた。強制送還されたら、死ぬまでずっと刑務所」と語った。一家は日本で生きることを切望している。先月下旬、入管の施設にチョーラクさん夫婦がやってきた。約3か月に1度、仮放免の延長を申請するが、認められずに収容、そして強制送還されるケースもある。2時間後、2人が出てきた。仮放免は延長されたが強制送還の懸念は消えない。チョーラクさんは「トルコに行ったらつかまることもあるので。日本は平和な国なので、ビザもらったら助かる」と語った。チョーラクさんのように日本で生活を築いてきたクルド人を巡って、新たな問題が起きている。
4月下旬、ゴールデンウイークのさなか、埼玉・川口市内の静かな住宅街が異様な雰囲気に包まれた。ある団体が、トルコとの友情をアピールという名目で主催したデモ行進。そこに「トルコ国籍を語ったクルド人犯罪を許さない」との怒声が交じる。「不法滞在クルド人は追放しよう」とある。反対する人々も声を張り上げる。衝突を防ぐために、大量の警察官も動員された。こうしたクルド人へのヘイト行動は、医療センター前での騒乱の映像がネット上で拡散したことで急増。デモは市民の困惑の中、30分ほど続いたが、ヘイトに反対する活動をしてきた人たちは川口周辺からの参加者は少ないとみている。神奈川・川崎市での在日コリアンを標的にしたヘイトデモ。そこでヘイトスピーチをしていた人が4年前、刑事罰を科す条例が施行されたことで活動の場を移してきたという。人口の7%以上、4万5000人の外国人が住む埼玉・川口市。クルド人へのヘイト行動をどうみているのか、川口市・奥ノ木信夫市長は「非常に迷惑。川口の誰々が(ヘイトを)やっていると聞いたことがない」と語った。市長は病院前での騒乱のあと、国に仮放免をめぐる異例の要望を出している。奥ノ木市長は「川口は3Kの仕事が多い。その一翼の解体工事を担っているのはクルド人の人が多い。まじめなクルド人だってたくさんいる。きちんと就労すれば変な行動はしなくなると思う」と述べた。
仮放免が解消されればクルド人の問題も減るはずと話す若者もいる。9歳で来日したギュルメルバンさんは、約14年間、仮放免で埼玉・川口市に住み続けてきた。不登校の時期を乗り越えて、次第に学校にもなじみ、大好きなサッカーを通じて仲間もできた。それでもギュルメルバンさんは「いつ収容されるか、いつ強制送還されるかわからない。将来を創造することができない」と語った。クルド人の窮状を広く知ってほしいと猛勉強を重ねて大学に進み、難民の問題を研究してきた。去年の秋、転機が訪れた。法務省は入管法の改正に伴う特例として、日本で生まれ学校に通う子がいる仮放免の家族などに在留資格を与えている。このことで仮放免から解放されたギュルさんは、夢に向かって一層勉強に打ち込んでいると話す。ギュルさんは「将来の夢はUNHCR=国連難民高等弁務官事務所で働くこと」と語った。
埼玉・川口市周辺では多くの支援団体が外国人の生活をサポートしている。その一つ、「在日クルド人と共に」は、毎週日曜、ボランティアで日本語教室を開催。老若男女がそれぞれのレベルに合わせて書き取りや音読の練習に取り組む。クルド人支援団体・温井立央代表は、「クルド人が日本語を学ぶことが互いへの理解を進めるカギだ」と考えている。家族でここに足しげく通う男性は、産業廃棄物の処理について学んでいる。仮放免なので、今仕事はできないが、男性は「合格して(資格を)取得して、もしかしたら(在留資格を)くれるんじゃないかなって思っているわけ」と語った。新学期直前のこの日は、ランドセルや文具などを配った。提供したものは、全て寄付やリサイクル品。ボランティアがクルド人の子供の名前を一つ一つ書き込んでいく。学校システムに不慣れな子供と家族をこうして丁寧にサポートしている。市民の地道な支援にもヘイトの矛先が向けられている。
埼玉・川口市周辺に多いクルド人を支援してきたボランティア団体。連日、大量のヘイトメールが送られ、電話も頻繁。クルド人の支援団体・温井立央代表は「何かをされたというよりは、ネットの情報を信じていることが多い」と語った。ボランティアに参加する人は増えているという。
埼玉・川口市近くの公園はきらびやかな衣装を身にまとう人であふれた。クルド人が新年を祝う祭り「ネウロズ」。チョーラクさんたちのグループが主催した。公園の管理団体に強い抗議の電話もあり、一時は開催が危ぶまれたという。この日も男が抗議のため公園にやってきた。一方で、踊りの輪には多くの日本人が加わった。クルド人にとって年に一度の晴れ舞台。2歳のとき来日した仮放免の少女が「全員に楽しんでもらえるようなお祭りになっている」と呼びかけた。開催をサポートした支援団体・温井立央代表は「クルド人と直接向き合うことが理解につながる」と考えている。手を取り合った川口のクルド人と日本人。共に生きる道は。