埼玉・川口市周辺では多くの支援団体が外国人の生活をサポートしている。その一つ、「在日クルド人と共に」は、毎週日曜、ボランティアで日本語教室を開催。老若男女がそれぞれのレベルに合わせて書き取りや音読の練習に取り組む。クルド人支援団体・温井立央代表は、「クルド人が日本語を学ぶことが互いへの理解を進めるカギだ」と考えている。家族でここに足しげく通う男性は、産業廃棄物の処理について学んでいる。仮放免なので、今仕事はできないが、男性は「合格して(資格を)取得して、もしかしたら(在留資格を)くれるんじゃないかなって思っているわけ」と語った。新学期直前のこの日は、ランドセルや文具などを配った。提供したものは、全て寄付やリサイクル品。ボランティアがクルド人の子供の名前を一つ一つ書き込んでいく。学校システムに不慣れな子供と家族をこうして丁寧にサポートしている。市民の地道な支援にもヘイトの矛先が向けられている。