市民の不安を解消する取り組みをしてきたクルド人たちがいる。トルコ料理店の前に集まったグループのベストには「防犯パトロール」の文字。この活動を10年間続けているグループのチョーラクさんは、クルド人が迫害を訴えるトルコで当局に逮捕されたことから2011年に来日。日本で難民申請は2回却下された。今は在留資格のない「仮放免」で生活。たむろしている同胞にも声をかける。見回るのは繁華街だけではない。クルド人が多い地域のコンビニで、顔なじみの店の人から相談を受けることもある。問題を起こしたクルド人を探し出して注意することもあり、見回り先でのトラブルは減っている。被災地の支援も行っている。能登半島地震のときには石川・珠洲市に入った。無料で配った郷土料理のケバブは大好評だった。