2024年6月1日放送 17:30 - 18:50 TBS

報道特集
政治とカネ 岸田総理のパーティーで新たな疑惑が◇学校はブラック職場?

出演者
村瀬健介 日下部正樹 山本恵里伽 渡部峻 
(オープニング)
オープニング

オープニング映像。

ラインナップ

今日のニュースのラインナップを紹介。

(ニュース)
日本側 中国軍の活動活発化に懸念

シンガポールで開催されているアジア安全保障会議は2日目を迎え、米国・オースティン国防長官が演説で中国を念頭に批判した。今日は木原防衛大臣と中国の董軍国防相との初会談も行われた。中国・菫軍国防相は「(日中)双方の防衛当局は、それなりの努力をつくし互いに協力するパートナーであり、脅威にならないとの政府のコンセンサスを具体的な政策と行動で実行に移すべき」と述べ、木原大臣は「日中間には尖閣諸島を含む東シナ海情勢、わが国周辺における中国側の軍事活動の活発化など、安全保障上多くの懸念が存在している」と指摘したうえで、台湾を巡る問題について改めて平和と安定の重要性について強調。双方は今後も対話や交流を推進することで一致した。会議にはウクライナ・ゼレンスキー大統領も参加する予定で、あす各国の閣僚らとの会談を重ね支援を呼びかけるものとみられる。

キーワード
アジア安全保障会議シンガポールロイド・オースティンヴォロディミル・ゼレンスキー木原稔董軍
“世界最大”インド総選挙 最終投票日

有権者が10億人近くに上り世界最大とされるインドの総選挙。今日は最後の投票日でインド・モディ首相率いる与党が単独過半数を獲得できるかが注目される。インドは連日、気温が40度を超えているが、4日に開票ということで人々の熱気も高まっている。全国紙を紹介。モディ首相は今回の選挙で外資の誘致などによる経済成長の実績をアピール。モディ首相は「世界最大の経済センターがインドに誕生する日もそう遠くない」と述べた。一方で市民生活は、物価の高騰や大気汚染、水不足などさまざまな問題を抱えていて特に若者の失業率が深刻化。野党連合は、格差が拡大していると強く批判。また有力野党の指導者が汚職事件で逮捕されたことから、モディ政権に対し「強権的だ」との懸念も高まっている。メディアに対する規制や圧力の強化も問題視されていて、新聞だが現地メディアで政権を批判するような報道はほとんどなかった。投票は間もなく終了する予定でモディ率いるインド人民党が単独過半数を獲得できるかが焦点となる。

キーワード
インド人民党デリー(インド)ナレンドラ・モディ
CO2排出ゼロ 核融合発電とは

静岡・浜松市の施設ではスタートアップ企業がレーザー核融合発電に向けた研究を進めている。核融合発電とは原子核同士を融合させる際に出る膨大なエネルギーを利用するもので、化学反応は太陽と同じ原理。「地上の太陽」とも呼ばれている。炉の中に打ち出した燃料の重水素に複数のレーザーを当て急激に収縮させ、別のレーザーで点火し核融合反応を起こす。メリットの一つが燃料。海水に含まれる重水素を核融合の燃料として活用すると使い切るまでには30億年かかるといわれている。いま検証を進めているのは、燃料にレーザーを連続して確実に当てること。実現すれば世界初の技術。しかし課題もある。核融合炉の建設には数千億円から数兆円かかるという見立ても。量は少なく管理する期間は短いものの、低レベル放射性廃棄物が発生。会社では大阪大学の中にある本社と連携して研究を継続。大阪の本社では燃料を打ち出す装置など、浜松ではレーザーの制御を中心に研究。浜松に研究拠点を置いたのは光産業が発展していることに加え、チャレンジ精神にあふれる土地柄にひかれたから。浜松の地でレーザー核融合発電は確かな一歩を踏み出している。

キーワード
EX−Fusion大阪大学浜松市(静岡)
(スポーツニュース)
大谷翔平 散髪で心機一転

今日のドジャース・大谷翔平選手は、試合前グラウンドに姿を現すと髪を切り、すっきりとした襟足を披露。ロッキーズ4−1ドジャース。大谷は3打数ノーヒット。明日からは、月間MVPを2回獲得した得意の6月。大暴れに期待。

キーワード
コロラド・ロッキーズロサンゼルス・ドジャース大谷翔平
松井 1回無失点で3勝目

パドレス11−8ロイヤルズ。パドレス・松井裕樹は、ロイヤルズ戦の7回にリリーフ登板。打者3人をパーフェクトに打ち取り、メジャー自己最長となる7試合連続無失点、3勝目をあげた。

キーワード
カンザスシティ・ロイヤルズサンディエゴ・パドレス松井裕樹
(ニュース)
ロボットが電車に乗って弁当配達

ロボットが電車に乗って隣町まで弁当配達する実験が行われた。栃木・宇都宮市で次世代型路面電車(LRT)に乗り込むロボット。宇都宮大学が行った配送の実験。弁当を積んだロボット2台が宇都宮駅東口の停留所からLRTに乗り、約10km離れた隣町の公園まで無事弁当を届けた。宇都宮大学・尾崎功一教授は「ロボットの活用は社会インフラに繋げた方が非常に効果的」と述べた。

キーワード
ライトレール・トランジット宇都宮大学宇都宮市(栃木)宇都宮駅尾崎功一
両陛下が出席 旧華族の式典

天皇皇后両陛下が、旧華族らの親睦団体霞会館の創立150周年の式典に私的に出席された。東京・千代田区の会場に到着し車の窓を開けにこやかに手を振られていた。霞会館は1874年に華族会館として発足し、戦後名称を改めた。両陛下は式典と祝賀会に出席された。

キーワード
千代田区(東京)天皇徳仁皇后雅子霞会館
(天気予報)
天気予報

全国の天気予報を伝えた。

(特集)
“裏金”検証第8弾 政治資金規正法改正へ 岸田総理のパーティーに新疑惑

政治資金規正法の改正案を巡り、自民党が示した修正案は、来週にも衆議院に通過すると見られている。岸田総理自身のパーティーについて新たな疑惑が明らかになった。裏金問題は解決となるのか検証する。きのう総理官邸で行われた与党党首会談。パーティー券の購入者を公開する基準額について、10万円超としていた自民党は、公明党が主張する5万円超の案を受け入れた。公明党・山口那津男代表は「(裏金問題は解決すると思うか?。)最終的な結果をどう国民に説明するかが大事」と述べた。「踏み込んだ案を提示する決断をした」と語る岸田総理だが、公開時期は2027年1月〜。実に3年後。自民党は、来週4日に衆議院を通過させたい考えだが、立憲民主党は対決姿勢を強めている。政治資金パーティーについては、当初から自民党の案に反対。パーティーの全面禁止を求めていた。立憲民主党・泉健太代表は「とんてもない本論からのすり替え」、政治資金問題追及の第一人者、神戸学院大学・上脇博之教授は「当事者意識に欠ける。危機感がない」と述べた。

キーワード
公明党山口那津男岸田文雄泉健太神戸学院大学立憲民主党自由民主党
“パーティー券購入”を隠す理由

パーティー券購入者の公開基準額の裏にどんなからくりがあるのか。長年パーティー券を購入してきたという不動産会社の社長が実態を「1人の先生(議員)と付き合うわけではない。企業としてもあまり明かしたくないところ」と語った。1枚2万円のパーティー券を公開されない上限の20万円で購入し、それを超える場合は、収支報告書に載らないよう会社の中で購入者を振り分けてきたという。パーティー券を購入する最大のメリットについて、社長は「昔は交通違反のチケットを“少し柔らかくして”もらうとか、地場の先生が付き合っている企業を紹介してもらったことはあった。助成金がクレジットライン(融資の限度額)が足りない時、バックアップしてもらったりしてスムーズに資金が出たこともあった」と語った。購入者の公開基準額を引き下げることについては、意味がないと断言する。議員側にも誰がパーティー券を購入したのか、伏せたい事情があるという。地方都市で事業を営む外国籍の男性は、30年にわたり自民党の複数の国会議員からパーティー券を購入してきたと話す。男性は「(領収書は?)一切残さない。本名を名乗ることは100%ない。“外国人じゃないか”となるのは、(議員らは)嫌っているのでは」と語った。政治資金規正法は外国勢力からの影響を防ぐためとして、外国人や外国法人からの寄付を禁じている。だがパーティー券購入に関しては制約がない。男性は「サービス業が多いので、風営法改正で色々あったときも、正攻法に先生にお願い、要請したり、どっかで繋がっているみたいな、変な安心感、セキュリティの費用みたいなもの」と語った。

キーワード
自由民主党
議員が語る パーティーの必要性

政治家にとっての政治資金パーティーの必要性を唱える議員がいる。立憲民主党の提案するパーティー禁止は、現実的ではないと批判。安倍派の座長として自民党から離党勧告処分を受けた塩谷立元文部科学大臣。処分決定の前にかつて派閥の会長を務めていた森喜朗元総理から「責任をかぶるよう迫られていた」と明かした。塩谷元大臣は「“あと若い人に任せる状況を作ったらどうか”と。私が辞職して幕を閉じようというような考え方も漏れ聞いていたような状況だった」と語った。処分への不満を漏らす塩谷元大臣は、一方で自民党の改正案には理解を示し、「政治資金を集める手段は必要」と訴える。塩谷元大臣は「基本的に政治にお金がかかる。どう誰が調達すべきか。野党がパーティー廃止、政治献金廃止とか極端な話をしても政治改革の本質的な議論にならない」と述べた。政治資金を集める手段としては、パーティー以外にも政党交付金という制度もある。塩谷元大臣は「何が正しいのか、何ならできるのかを議論しないと」、「公開基準を明確にして。禁止ばかり言っている」、国民の理解は得られる?「なかなか難しい。本質的な議論がない」と述べた。

キーワード
森喜朗立憲民主党自由民主党
「政策活動費」廃止や公開は…

立憲民主党はパーティー禁止に加え、政党から議員個人に渡される政策活動費の廃止も要求。自民党・二階俊博元幹事長が5年間で約50億円を受け取るなど、その使いみちの不透明さも問題視されてきた。自民党・岩屋毅元防衛大臣は政策活動費について「選挙応援に限っては公開すべき」、野党は廃止を求めているが?「役員にだけ集中して配らせるやり方はこの際、改めていった方がいい」と話す。

キーワード
二階俊博立憲民主党自由民主党
追及 岸田総理のパーティー疑惑

政治資金パーティーについては、主催が政治団体でなければ収支の公開の必要がないことも問題。立憲民主党・野田佳彦元総理大臣は「明らかに脱法パーティーではないか」と述べた。国会で野党から追及されてきた岸田総理自身のパーティーを巡る疑惑。おととし開催された内閣総理大臣就任を祝う会の問題を報じたが、更に11年前に開催された別のパーティーについても新たな疑惑が判明。2013年6月、広島・広島市のホテルで開かれた外務大臣就任を祝う会。会費は1万円で、約1200人が出席。政治家や経済団体トップらが一堂に介したが主催は外務大臣就任を祝う会という名の任意団体としていた。祝う会の実態は、岸田事務所ではないのか、元自民党広島市議会議員・伊藤昭善氏は「全部政治資金パーティーでしょ。言い方を変えているだけ。岸田さんを祝う会を岸田事務所が知らんことは絶対ありえない」と述べた。政治家は政治資金パーティーを開催した場合、政治団体などの収支は政治資金収支報告書に記載しなければならない。だが祝う会は、任意団体としていて収入が1000万円未満なら報告する義務はない。当時の岸田総理大臣の収支報告書には祝う会から382万円の寄付と記載されているだけで実際のパーティーの収支は明らかにされていない。おととし開催された内閣総理大臣就任を祝う会でも同じ手法は使われていた。会費は同じ1万円。収支報告書には祝う会からの寄付額321万円が記載されていた。更に任意団体である祝う会の代表と岸田総理の後援会長が同一人物。今年3月、話を聞くと後援会長は「(祝う会は)実態はない。全部岸田事務所でやったといえばやった」と述べ、後援会長は、総理大臣就任を祝う会の取りしきりは岸田事務所が行っていたことを認めた。後日、国会で野党からこの証言について問われた岸田総理は「事務所として手伝いをさせてもらったが、主催したのは任意団体」と述べた。

キーワード
岸田文雄広島市(広島)立憲民主党自由民主党野田佳彦

11年前の外務大臣就任を祝う会でも岸田事務所が取りしきりを行ったのか。元自民党の古参議員から重要な証言を得ることができた。古参市議は「今まで岸田さんの(会は)欠席したことはない。低い額。金を集めるのが目的だから。岸田事務所から振込用紙が来る」と語った。しかし送られてきた祝う会の案内状を見て不審に思ったという。通常、政治資金パーティーの案内状には政治資金規正法に基づく政治パーティーと告知して会費を徴収しなければならない。古参市議は「書いてないから、電話で聞いた。政治資金でやらないのかと。一般の祝賀会にして余ったら、政治資金で講演会で(寄付を)やってもらう。(誰が言った?)秘書、岸田さんの。政治資金でしょう。政治活動で銭をもらうのだから」と語った。元議員によると秘書は「パーティー券で得た収入を寄付金として受け取る」と話していたという。祝う会は政治資金パーティーではないのか、岸田事務所に尋ねると「外務大臣を祝う会の主催者が、岸田文雄後援会であるとの指摘は事実に反する。同会の詳細を弊事務所は把握していない」、11年前、寄付について話した岸田事務所の秘書については「すでに他界しており、同人に確認することもできない」と回答。総理大臣就任を祝う会について岸田総理や後援会長を刑事告発した神戸学院大学・上脇博之教授は「収支報告書を明らかにして、国民位診てもらう必要がある。作成していないのであれば、政治資金規正法違反になる。たまたまばれただけの話で、以前からやっていたとなると計画的にやっているとしか思えない。抜け道が簡単に見つけられるのに、何か改革をしたと言われても棒にも橋にもかからないことは明らか。末期的症状」と述べた。

キーワード
岸田文雄広島市(広島)神戸学院大学自由民主党
不透明な政治資金 なぜ公開は進まない?

改正についての議論。パーティー券購入者の公開基準額は5万円超でまとまりそうだが、なぜか実施は3年後。2人の議員を取材したが、2人とも民主主義にはコストがかかるとの意見が共通していた。民主主義は何にどれだけのお金が使われているのか国民へつまびらかにするのが前提。非常に矛盾を感じた。国会では同じ議論が繰り返されてる。政治とカネについて政治家たちが作ったルールを自ら破って批判が高まるとまた新たな法律を作って、それをまた破る。更に批判が高まると、政治には金がかかると開き直る。メディアや有権者もこうした状況に慣れっこになっていないか。そのことは本質的な議論にならない要因の一つじゃないか。今回の議論が政治資金の不透明な部分、非公開でよいとされる部分をどれだけ温存するかの攻防だったように見える。非公開の部分を残すべきとの議論が、政治活動の自由とか民主主義のコストとかいう言葉で主張されていることは倒錯していると思う。国民に説明できない金の集め方や使い方は、民主主義における政治活動としてふさわしくないのでは。政治不信がこれだけ高まっている中でこのような議論で国民が納得すると考えていることに衝撃を受ける。

学校はブラック職場? 先生に密着 教育現場のリアル

いま学校はブラック職場と言われなり手が減っている。背景にあるのは、不登校への対応や外国人転入生の増加。大阪市北区・大阪市立豊仁小学校に半年間密着し、教育現場のリアルな姿を追った。全校児童約390人。松下隼司さん46歳は、教師になって22年がたつ。6年生の担任で、楽しく学べる授業を心がけている。給食の時間、松下さんはプリントの丸つけを終えると給食をかき込む。1分足らずで食べ終えた。松下さんは「宿題の答え合わせ、子供たちの提出物、連絡帳を見る時間がなかった。どこ削るかといったら自分の給食の時間を削るか、食べる量を削るか」と語った。定時の午後5時を過ぎても学校にはほとんどの教員が残っている。日中にできなかった事務作業や次の日の授業の準備を行っている。松下さんは、5時すぎに学校を出ると4歳の長女を保育園に迎えに行って帰宅。小学6年生の長男と長女の3人で夕食。夫婦ともに小学校の教師。子供の送り迎えは松下さんが担当。妻が仕事で遅くなる日はお弁当を買って帰る。

キーワード
北区(大阪)大阪市立豊仁小学校

2歳のときに父親を交通事故で亡くした松下隼司さん。1人で育ててくれた母親は特別支援学校の教師だった。正月になると教え子から大量に届く年賀状を見ていつしか教師という仕事に憧れを持つようになった。24歳で小学校の教師に。子供に全力で向き合う熱い先生が理想の姿だった。深夜2時、松下さんが仕事を始める時間。午後8時半ごろ、子供と一緒に寝たあといつもこの時間に起きる。理科と音楽以外、全ての教科を担当。松下さんは出勤するまで一睡もせずに机に向かう。ゆっくり起きられるのは休日だけ。多忙な毎日を送っている松下さんの忘れられない言葉は、5年前クラスの子供から「先生の仕事ってブラックなん?」と聞かれたこと。松下さんは、この言葉をきっかけに3年前、絵本「せんせいって」を出版。現役教師の立場から伝えたいという思いからだった。

キーワード
せんせいって

2学期が始まった去年8月末。1年生〜6年生まで計5人が中国から転入してきた。松下隼司さんのクラスにも転入生がやってきた。1か月前に来日したばかり。大阪市の公立の小中学校で学ぶ中国人の子供は約2500人。10年前の5倍の数。金曜日、1時間目・理科の授業。専門の教員が担当するため、松下さんは子供たちを理科室まで送ると急いで職員室へ。休みが続いている子供の家庭に連絡を入れる。様子を見るため、子どもの自宅に向かった。

キーワード
大阪市立豊仁小学校大阪市(大阪)
1 - 2

© 2009-2024 WireAction, Inc. All Rights Reserved.