2024年6月1日放送 17:30 - 18:50 TBS

報道特集
政治とカネ 岸田総理のパーティーで新たな疑惑が◇学校はブラック職場?

出演者
村瀬健介 日下部正樹 山本恵里伽 渡部峻 
(特集)
追われる対応“不登校や外国人”

6年生の担任、松下隼司さんは、休みが続いている子どもの自宅に向かった。児童は、寝る時間が遅く、朝起きられない日が続いていた。宿題ができていないことへの後ろめたさから学校を休む日がよくある。松下さんは、授業にも真面目に取り組む児童の様子を見て、学校に来る習慣をつけていってほしいと考えている。一方、中国から転入してきた児童は、コミュニケーションを円滑にしようと、松下さんは2万円の翻訳機を自費で購入。教育委員会から学校に支給された翻訳機は、中国人の児童5人に対し1台だけだったから。昼休み、松下さんは中国人の児童を校庭に連れ出し、クラスの輪に入れるように気を配る。

気がかりなのは、中国人の児童蒲だけではない。また学校に姿を見せなくなった児童は、夜更かしが続いているよう。翌朝、松下隼司さんは様子を見に行くことにした。児童の母親は、ただでさえ忙しい松下さんに申し訳なさを感じていた。松下さんは、毎朝出勤前に児童を迎えに来ることを提案。母親と児童も受け入れた。学校に足が向かない理由は、子どもによって一人一人違う。登校することを無理強いはできないが、松下さんは友達が多く、楽しそうに過ごす児童の様子からあえて学校に来るよう促すことにした。教室が児童の居場所の一つだと感じ取ってほしい。この日、児童は給食を食べ、最後の6時間目まで授業を受けた。不登校や休みがちな子供の状況は他の教員たちと共有。こうした会議は長時間にわたることもある。公立学校の教員には月給の4%が支給される代わりに残業代は出ない。中央教育審議会の特別部会は先月4%を10%以上に引き上げるなどの提言をまとめた。しかし現場からは「残業時間の削減にはつながらない」などと批判の声も上がっている。

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中央教育審議会
児童に伝える“先生の仕事”

松下隼司さんは児童のお迎えを毎日続けていた。中国からやってきた児童は、ひらがなを覚え漢字の読み書きができるようになった。去年秋、2学期も半分が過ぎ、松下さんはある授業を計画。将来の仕事について考える総合学習の時間に松下さんが取り出したのは絵本「せんせいって」。作った理由を初めて子だちたちに話した。教師という仕事をどんな思いで務めているか、少しでも知ってもらいたい。

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せんせいって

今年3月、卒業の日を迎えた。中国からやってきた児童は半年休むことはほとんどなかった。卒業式の3か月前、迎えにいっていた児童は、一人で登校させてほしいと松下隼司さんに申し出たという。子どもたちからは感謝の言葉が伝えられた。けれど松下さんの思いは複雑だった。松下さんは「できるかぎりのことはやってきたけれどもやっぱりまだまだ教えないといけないこと、もっともっとできることあったのではといくつもいくつも思い浮かぶ」と語った。「子どもにとって教師との出会いはその後の人生に影響を与え、時に指針となる。だからこそ心に余裕を持って子どもたちと向き合いたい」、それが松下さんの本音。

“先生の善意”が頼り? 教育現場の今

取材したMBS・吉川元基ディレクターがスタジオで解説:大阪市立豊仁小学校・松下隼司先生の熱血ぶりには本当に頭が下がるが、長期の学校取材で見えてきたものは?「先生たちは夏休みなども学校に来て仕事をしている。学校が始まるとトイレに行く時間もないほど忙しく、驚いた。膀胱炎が職業病だと話す先生もいた。取材の中で印象的だったのは不登校の児童への対応。松下先生は、電話や手紙がきっかけで学校が嫌になったり、怖がったりしないかといつも緊張しながら慎重に対応していた。忙しいだけではなく心をすり減らす毎日を送っていることがよく分かった」、現場の先生方の要望は?「とにかく人を増やしてほしい。教員が増えれば、もっとしっかりと子供と向き合うことができると話していた。自分が休むと周りに迷惑がかかるという思いがある。教育現場はこれまで教師の熱意や善意に当たり前のように頼ってきた面がある。過重労働を見て見ぬふりをするのではなく人手不足を解消する早急な対応が求められていると感じる」。

(ニュース)
企業の採用面接 きょう解禁

来年春に卒業する大学生らを対象にした企業の採用面接が解禁された。東京海上日動火災保険は、約500人の新卒採用を予定し、今年初めて、あらかじめ配属先を確約したコース別採用を行う。東京海上日動火災保険・栗谷龍二採用チームリーダーは「配属部門が確定していないことで、当社を選択し〜外してしまうようなことがあれば、双方にとって非常にもったいない」と述べた。三井住友海上火災保険もオンライン形式で面接を行った。360人の採用を予定し、金融などの資格を持つ専門人材やIT人材などを積極的に獲得するとしている。学生優位の売手市場といわれる中、企業としてはやりがいや働きやすさなどをアピールし多様な人材を確保したい考え。

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三井住友海上火災保険千代田区(東京)東京海上日動火災保険渋谷区(東京)
(番組宣伝)
ネーションズリーグ 福岡ラウンド

バレーボールネーションズリーグの番組宣伝。

(スポーツニュース)
女子日本代表 ライバル中国に快勝

パリ五輪出場をかけたバレーボールネーションズリーグ。女子日本代表がアジア最大のライバル中国に快勝した。ネーションズリーグ女子予選ラウンド:日本3−1中国。ライバルとの直接対決を制した日本は、世界ランクを1つ上げ、アジア最上位でのパリ五輪出場も見えてきた(世界ランキング:。6位・中国、7位・日本)。試合中・ネーションズリーグ女子予選ラウンド:日本2−1ドミニカ共和国。

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FIVBバレーボールネーションズリーグ2024パリオリンピックマカオ(中国)古賀紗理那
ロッテ 19年ぶり11連勝は?

日本生命セパ交流戦:ロッテ3−2阪神。ロッテは19年ぶりとなる11連勝を達成。その他のデーゲーム:DeNA4−3日本ハム、西武4−3巨人、中日2−1オリックス、ソフトバンク2−0広島。

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ZOZOマリンスタジアム千葉ロッテマリーンズ友杉篤輝愛斗阪神タイガース
リーチ登場に子ども笑顔

子どもたちがスポーツを通じて人間性や社会性を学ぶイベント「ボールパークプロジェクト」にラグビー日本代表・リーチマイケルが登場。サプライズで登場するはずが見つかってしまった。体験会で子供たちにラグビーの楽しさを伝えるとイベントの最後には、子どもたち全員と追いかけっこ。ワンチームで向かってきた子供たちに捕まり、リーチマイケルが敗れた。リーチは「(ラグビーリーグワンの)決勝が終わってから、初めて走った。少し体を動かせて良かった。多くの子どもたちにスポーツに触れてほしい」とコメント。

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リーチマイケル江東区(東京)
(エンディング)
報道特集

報道特集の次回予告。

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