シンガポールで開催されているアジア安全保障会議は2日目を迎え、米国・オースティン国防長官が演説で中国を念頭に批判した。今日は木原防衛大臣と中国の董軍国防相との初会談も行われた。中国・菫軍国防相は「(日中)双方の防衛当局は、それなりの努力をつくし互いに協力するパートナーであり、脅威にならないとの政府のコンセンサスを具体的な政策と行動で実行に移すべき」と述べ、木原大臣は「日中間には尖閣諸島を含む東シナ海情勢、わが国周辺における中国側の軍事活動の活発化など、安全保障上多くの懸念が存在している」と指摘したうえで、台湾を巡る問題について改めて平和と安定の重要性について強調。双方は今後も対話や交流を推進することで一致した。会議にはウクライナ・ゼレンスキー大統領も参加する予定で、あす各国の閣僚らとの会談を重ね支援を呼びかけるものとみられる。