- 出演者
- 望月麻美 高橋彩
オープニングが流れた。
ウクライナ・ゼレンスキー大統領は昨日、シンガポールで開かれたアジア安全保障会議で演説を行った。みずからが提唱する和平案の実現に向けて今月、スイスで開かれる平和サミットへの参加を各国に呼びかけたが、ゼレンスキー大統領が習近平国家主席の参加を呼びかけた中国はすでに欠席の方針を明らかにしている。ゼレンスキー大統領は米国・オースティン国防長官や複数の政治家とも会談し、ロシアの空爆に対する防空システムの追加供与を求めた。アジア安全保障会議では世界の主立った安全保障担当者が参加している。ゼレンスキー氏は約500人の代表に平和サミットに参加するよう訴えた。ゼレンスキー氏は「100以上の国や国際機関がサミット参加を約束した」と語り、ロシアの主要な同盟国である中国など一部の国が反応していないことにいらだちを見せた。中国・董軍国防相は「中国はどちらの側にもつかない。平和を促進させたい。どちらにも武器を提供していない」と語った。董国防相と会談した米国・オースティン国防長官は2日、日本の木原防衛大臣とも会談し地域の安全保障に対する米国のコミットメントを話し合った。木原大臣も董国防相と会談し、日本周辺の空域や海域における中国の活発な軍事行動に懸念を表明した。
ゼレンスキー大統領は米国・オースティン国防長官とも会談した。米国のバイデン政権・ドイツ政府は、ロシア軍の侵攻を受けるウクライナに対して、東部ハルキウ州の防衛を目的に自国が供与した兵器でロシア領内を攻撃することを認めた。差し迫った状況にあるウクライナのゼレンスキー大統領にとって米国の国防長官との直接会談は、極めて重要なものだった。国防総省によると、オースティン国防長官は会談でウクライナへの変わらぬ支持を改めて表明し、米国としてウクライナが自国を守るために必要なあらゆる支援を提供すると確約。また、両国の戦略的パートナーシップをさらに強化することを確認した。こうした中、バイデン大統領はこれまでの方針を転換し、ウクライナに対して米国が供与した兵器でロシア領内を攻撃することを許可した。
ゼレンスキー大統領の目的は、グローバルサウスの国々から支持を取り付けスイスで開かれる平和サミットへの参加を呼びかけることだったが、難航していることが浮き彫りになっている。平和サミットは、スイスで今月15日から2日間の日程で開かれる。ロシア軍の撤退や領土の回復など、ウクライナが提唱する10項目からなる和平案などを協議する予定。ウクライナは、平和サミットに、西側諸国だけでなくグローバルサウスの国々の参加を目指してきた。グローバルサウスの多くの国々は、国連総会で行われているロシアを非難する決議案の採決では、棄権や反対に回り西側主導の経済制裁にも加わっていない。そのため、ウクライナはこうした国々をサミットに呼んで、ロシアに対する国際的な圧力を強めるため何か月もかけて準備をしてきた。ゼレンスキー大統領はこれまでに、サミットへの参加を表明した国は106か国に上ると明らかにした。しかし、グローバルサウスの国々の首脳級の参加者は少なくなり、ゼレンスキー大統領の計画どおりにはいかないとの観測が強まっている。すでに、米国のメディア・ブルームバーグは、グローバルサウスの代表格であるインドとブラジルは首脳級の参加は見送る方針だと伝えている。中国はロシアのウクライナ侵攻を支持していないまでも、侵攻開始以来ロシアとの連携を強めてきた。中国の関与を取り付けるため、ゼレンスキー大統領は先月末、習近平国家主席を名指しして平和サミットへの出席を求めたが、中国外務省は欠席する方針を明らかにしていた。また、中国とブラジルは先月下旬、ウクライナとロシアの双方が出席する和平会議を支持することで合意している。
別府キャスターがお邪魔したのは近畿大学の世界の地域情勢を中心に学ぶ国際学部の授業。担当する広瀬公巳教授とともに授業を進めた。キーワードは台頭するインド、ロシアとの関係、グローバル・サウス。まずインドに対しどのようなイメージを持っているのか聞いた。またインドの外交姿勢についてアメリカをはじめとする西側なのか、ロシアなど東側なのか、学生がどちらのイメージを持っているのか聞いてみた。結果は半々だった。この質問のあと、先月現地取材をして放送した特集を見てもらった。そしてインドの外交についてなぜインドが「全方位外交」を取っているのか聞くと「西にも東にもどっちにもつかずのほうが利益を得る機会が多いから、全方位外交でロシアグループに入るかアメリカグループに入いるか決めていない。」などの意見が出た。最後に「グローバル・サウス」について。別府キャスターは「将来グローバル・サウスの国が台頭してくる。そういう意味で国際ニュースはわかりにくい面もあるし、毎日の大学生活からは直接関係ないと思うかもしれないが、国際社会がどう動いているのかなど知っとかないと生活的にも大変だと思う。世界の変化にこれからもアンテナを高く上げて世界の変化をしっかりと捕まえて欲しい」などと講演した。
メキシコで初めての女性大統領が誕生する構想が大きくなっている。女性の暴力が大きな問題となっているメキシコの現状が変わるきっかけになるかもと期待が集まっている。パリオリンピックの開幕を前に工事や交通規制でパリ市内はいたるところで渋滞のようだ。
アパルトヘイト(人種隔離政策)が撤廃されて以降30年にわたって政権を維持してきたANC・アフリカ民族会議が第1党の座を維持したものの議会で400議席中159議席と初めて過半数を割り込んだ。汚職のまん延や経済の低迷それに治安の悪化などに国民の不満が高まりその結果、支持を失った。下院での議席割合はANCがおよそ40%、民主同盟が22%、MK党が15%。ラマポーザ大統領は有権者のメッセージを受け止めて対応に協力するべきであり政党間で一致するところを探そうと言って連立政権に向けた準備をにおわせた。ラマポーザ大統領はANCの立場を守りつつも、南アフリカの元首として未知の領域への道筋をつける立場にもある。第2党になった実業界寄りの民主同盟は市場自由化を掲げているが白人重視の党というイメージを振り払えずにいる。ズマ前大統領はMK党を新設し、汚職まみれの汚名から異例の復活を見せた。ヨハネスブルグの若者は不確実な将来に直面し最も影響を受けることになる世代。失業率は50%近くある。
第2党の「DA」は白人が主な支持基盤で、黒人を優遇する制度の廃止を主張している。第3党の「MK」は「ANC」を離脱したズマ前大統領が立ち上げた政党。そして第4党の「EFF」と続く。このうちMKとEFFは白人農家の土地の収用など急進左派的な主張を掲げている。また外交では反欧米を掲げ、ロシアによるウクライナ侵攻ではロシアを支持している。第2党のDAに対してはANCの支持者には拒否反応を示す人も多く、連立の実現には壁が立ちはだかる。一方第3党のMK、第4党のEFFとの連立は海外からの投資などに悪影響を与える可能性がある。連立政権の枠組みはグローバルサウスの一員として国際社会で存在感を高めてきた南アフリカの立ち位置に変化を及ぼす可能性があり、ANCは難しい選択を迫られそうだ。
メキシコでは2日、メキシコ史上最大の大統領選挙で初の女性大統領が誕生する公算が大きくなっている。メキシコではすでに女性政治家の割合が比較的大きいものの、女性に対する暴力が大きな問題となっている。女性大統領誕生により、大きな変化が生まれる可能性がある。メキシコの首都の中心部には正義を求めて戦う人々の名前が書かれたボードがある。ある女性の娘のレズリーさんはメキシコの女性嫌悪殺人の犠牲者の1人。当初女性は娘は自殺したと知らされていた。しかしあとになって防犯カメラの映像から男友達に殺されたことが証明された。メキシコでは毎日10人の女性が殺害されていると推計されており、活動団体によるとその多くは女性への嫌悪が理由とされている。女性への暴力が増える中で行われる大統領選挙でメキシコ初の女性大統領が誕生する公算が大きくなっている。現職のロペス・オブラドール大統領率いる政党の候補者、クラウディア・シェインバウム前メキシコ市長はソチル・ガルベス候補を引き離して最有力候補とされている。2人の最有力候補が女性ということで、女性に対する暴力問題が争点と思われがちだが、犯罪、経済、社会福祉が主要な争点。
月の裏側の探査はこれまであまり行われてこなかった。しかし中国の無人月面探査機が月の裏側に着陸した。世界で初めて岩石などのサンプルを採取し持ち帰り、氷や水が存在したかなどの手がかりを示すのがミッション。月面探査機「嫦娥6号」が月の裏側に着陸する際に撮影した映像を紹介。中国は歴史的ミッションがあるとしている。北京皇帝飛行制御センターでモニターしている。月の裏側への着陸は危険が伴う。中国は数年前に中継用衛星を打ち上げ、月の裏側での通信の問題を解決した。中国は月面に人間を送り込むことに近づくと思われる。
忍耐力とパリ首都圏の住民の気性とは両立するのか。パリの交通事情が様変わりする。すでに、パリオリンピックのための規制で至る所で橋が閉鎖されたりしている。さらに、市内では5800か所で工事が進行中。パリ市内の主な広場のうちの一つは、オリンピックのために完全に閉鎖している。自転車で実際にパリ市内を通行したところ、コンコルド広場に行けないことがわかった。バカンス中の米国観光客も途方に暮れているという。数十メートル迂回してやっとたどり着いた。そこにいたスペイン人観光客は、観光地のオベリスクに近づけなかったという。フランス・パリのトロカデロ広場、アンヴァリッドの周辺の通りはすでに一部が閉鎖されている。数週間以内には、一部の橋で車の通行が全面禁止になる。大気汚染が減り、交通規制を喜んでいる人もいる一方で、工事により売り上げが減少になったとする人もいる。
ウクライナ・ゼレンスキー大統領は、シンガポールで開かれたアジア安全保障会議でロシアに対する国際的な圧力を強めるため、今月スイスで開かれる平和サミットへの参加を各国に呼びかけた。イスラエルがイスラム組織ハマスに対し、戦闘休止や人質解放などを巡る新たな提案を行ったと米国・バイデン大統領が明らかにしている。イスラエル国内ではこの提案を歓迎するデモが行われた一方で、イスラエル・ネタニヤフ首相や極右の閣僚らが反発するなど交渉の行方は依然不透明。
あすはフィリピン 南シナ海めぐり中国に危機感。
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きょうのお別れの映像は、ペルーから。首都リマで行われた「ピエロの日」を祝うパレード。国内各地から何百人ものピエロが参加した。人気者だったピエロの追悼として、始まったとされるこのパレード。ピエロたちは地位向上のため、5月25日を祝日にと求めている。
ドラマ10 燕は戻ってこないの番組宣伝。
あしたが変わる トリセツショーの番組宣伝。
大河ドラマ 光る君への番組宣伝。
NHKスペシャル 追跡・”紅麹サプリ” 健康志向の死角に迫るの番組宣伝。