ウクライナ・ゼレンスキー大統領は昨日、シンガポールで開かれたアジア安全保障会議で演説を行った。みずからが提唱する和平案の実現に向けて今月、スイスで開かれる平和サミットへの参加を各国に呼びかけたが、ゼレンスキー大統領が習近平国家主席の参加を呼びかけた中国はすでに欠席の方針を明らかにしている。ゼレンスキー大統領は米国・オースティン国防長官や複数の政治家とも会談し、ロシアの空爆に対する防空システムの追加供与を求めた。アジア安全保障会議では世界の主立った安全保障担当者が参加している。ゼレンスキー氏は約500人の代表に平和サミットに参加するよう訴えた。ゼレンスキー氏は「100以上の国や国際機関がサミット参加を約束した」と語り、ロシアの主要な同盟国である中国など一部の国が反応していないことにいらだちを見せた。中国・董軍国防相は「中国はどちらの側にもつかない。平和を促進させたい。どちらにも武器を提供していない」と語った。董国防相と会談した米国・オースティン国防長官は2日、日本の木原防衛大臣とも会談し地域の安全保障に対する米国のコミットメントを話し合った。木原大臣も董国防相と会談し、日本周辺の空域や海域における中国の活発な軍事行動に懸念を表明した。