メキシコでは2日、メキシコ史上最大の大統領選挙で初の女性大統領が誕生する公算が大きくなっている。メキシコではすでに女性政治家の割合が比較的大きいものの、女性に対する暴力が大きな問題となっている。女性大統領誕生により、大きな変化が生まれる可能性がある。メキシコの首都の中心部には正義を求めて戦う人々の名前が書かれたボードがある。ある女性の娘のレズリーさんはメキシコの女性嫌悪殺人の犠牲者の1人。当初女性は娘は自殺したと知らされていた。しかしあとになって防犯カメラの映像から男友達に殺されたことが証明された。メキシコでは毎日10人の女性が殺害されていると推計されており、活動団体によるとその多くは女性への嫌悪が理由とされている。女性への暴力が増える中で行われる大統領選挙でメキシコ初の女性大統領が誕生する公算が大きくなっている。現職のロペス・オブラドール大統領率いる政党の候補者、クラウディア・シェインバウム前メキシコ市長はソチル・ガルベス候補を引き離して最有力候補とされている。2人の最有力候補が女性ということで、女性に対する暴力問題が争点と思われがちだが、犯罪、経済、社会福祉が主要な争点。