川崎市にある寿司店「北海寿し」の看板メニューは「北海にぎり」3500円。あらゆる寿司ネタにも物価高騰の波が押し寄せる今、特に頭を悩ませるのが「わさび」だという。刺身に添えるわさびは通常5gほどだが、それだけで250円もするという。この寿司店ではマグロ1キロあたりの仕入れ価格が約2万円だが、わさびは1キロ5万円。わさびは今や高級食材になりつつある。帝国データバンクによると、4月に値上げされる飲食料品は2516品目とまさに「値上げの春」。イラン情勢の悪化もありさらなる物価高も懸念される中、わさびの価格高騰は深刻。東京市場では、1キロあたりの卸売価格は前年同時期よりも約7割高くなっている。東京都練馬区のスーパー「アキダイ関町本店」では、今後の価格次第では無料のわさびを見直すかパック寿司の値上げも検討せざるを得ないという。東京都の50代女性の視聴者からは「スーパーの寿司コーナーで無料のわさびがなくなっていた」などのコメントが寄せられた。
東京奥多摩町の山間を歩くこと15分、約300平方メートルのわさび田では年間100kgほどを収穫しているが、近年は収穫量が減少している。絶えず清流に洗われながら育つわさびは、近年の異常な猛暑や少雨などで生育不良を起こしやすくなっているという。全国でもわさびの生産量は8年間で約3割減り(農水省より)、わさび農家も減少している。2019年に台風19号の被害を受けた奥多摩のわさび田では復旧は3分の1ほどにとどまり、高齢化もあり農家自体が減少している。日本わさび協会の金子美愛代表理事は「生産量が減少している一方で、海外での需要の拡大がある」などと語った。世界的な和食ブームを背景に、わさび争奪戦が激化しているという。わさびを海外に輸出する際の検査数量は、この9年で約14倍以上に増加している。大手食品メーカーのエスビー食品は、2年前から山梨県内で約50年間放置されていたわさび田を整備し、わさびの試験販売を始めた。さらに別の企業では、大規模な植物工場でのわさび栽培に向け技術開発を進めている。
東京奥多摩町の山間を歩くこと15分、約300平方メートルのわさび田では年間100kgほどを収穫しているが、近年は収穫量が減少している。絶えず清流に洗われながら育つわさびは、近年の異常な猛暑や少雨などで生育不良を起こしやすくなっているという。全国でもわさびの生産量は8年間で約3割減り(農水省より)、わさび農家も減少している。2019年に台風19号の被害を受けた奥多摩のわさび田では復旧は3分の1ほどにとどまり、高齢化もあり農家自体が減少している。日本わさび協会の金子美愛代表理事は「生産量が減少している一方で、海外での需要の拡大がある」などと語った。世界的な和食ブームを背景に、わさび争奪戦が激化しているという。わさびを海外に輸出する際の検査数量は、この9年で約14倍以上に増加している。大手食品メーカーのエスビー食品は、2年前から山梨県内で約50年間放置されていたわさび田を整備し、わさびの試験販売を始めた。さらに別の企業では、大規模な植物工場でのわさび栽培に向け技術開発を進めている。
