2022年度に東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県の人口10万以上の自治体で身寄りがなかったり身元がわからなかったりした人などを行政が火葬したのは2万件超になる。この数字は1年間に亡くなった人の約15人に1人を占めている。 千葉県内にある寺では東京都内などの自治体から引き取り手のない遺骨を預かっている。5年前に預かり始めこれまでに500の遺骨が集まった。その多くが身寄りがない、親族が関わりを拒否した人となっている。身寄りのない方は葬儀はせず市の職員が立ち会い火葬をする。市川市では市の倉庫に遺骨を保管している。今、市が保管している遺骨は160以上になる。引き取り手のない遺骨となるケースは1人暮らしの高齢者が多いという。市では遺体を火葬したあと親族の戸籍を調査し引き取りの依頼を複数回送るが返信がないケースや引き取る人が見つからないケースも多いという。おととし1月に亡くなった70代の1人暮らしの男性のケースでは兄弟や親族9人に連絡を取ったが高齢で遠方に住んでいることや疎遠であることを理由に引き取られず今も市が保管している。市の社会福祉協議会が毎年1回法要を行っている。市川市では遺骨は5年間保管されたあと他の遺骨とまとめられて無縁の碑に埋葬される。