千葉・市川で半世紀近く梨の生産を続けてきたという荒井一昭さんだが、今季は中国産の花粉が手に入らないという思いも寄らない事態に直面したそう。理由は中国で発生した「火傷病」で、感染が花粉を通じて広がるおそれがあることから、去年から中国産の花粉の輸入が停止されている。千葉県内では中国産の花粉を利用していた梨農家が全体の約7割にも上り、農家は自分たちで花粉を確保する必要に迫られているとのこと。そこで花粉の大量生産を目指す動きが出ていて、JAいちかわでは全国の農家に国産花粉を販売する体制づくりを進めているとのこと。専門家はこうした動きは日本の食料安全保障に大きく関わるなどと話した。