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「帝国データバンク」 のテレビ露出情報

大企業の昨年度の決算発表がピークを迎えた。家計は厳しいという人が多い一方で、大企業で過去最高益が相次いでいる。これまでのまとめを見てみると、1年前よりも利益が全体で14.9%増えている。全体で3年連続の過去最高益となる見通し。3社に1社が過去最高益を更新している状況。コロナ禍などで苦しんだ時期に儲からない事業をやめて儲かる事業に軸足を移すなどして稼ぐ力を上げてきたところに、コロナが落ち着いて経済の活動が戻ってきたという面はある。だが、ここまで好調な背景には円安、値上げの浸透、この2つの大きな風もあった。円安、きょうも1ドル155円台。円安にはプラスとマイナスの影響がいろいろあるが、海外で事業を展開しているグローバル企業にとっては追い風になる。例えばトヨタ自動車の最終利益は、4兆9000億円余りと過去最高益。円安が利益を6850億円押し上げた。また、円安の恩恵を受ける国内の企業もある。日本を訪れる外国人観光客が旅行費が割安になることもあって大幅に増えていて、観光関連の企業が恩恵を受けている。例えばANAHDは1570億円の過去最高益。国際線の旅客収入が大きく伸びて、初めて国内線の収入を上回った。そして2つ目の風は、値上げの浸透。値上げは消費者には非常に厳しいが、企業にとってはプラスの効果というのもある。例えばキッコーマン、国内外で値上げを行った他、海外でしょうゆなどの販売が好調だったことなどから564億円の過去最高益。また、オリエンタルランドは、東京ディズニーランドなどの混雑する時期のチケットを値上げしたことなどから1200億円余りと、過去最高益を更新した。
大企業で過去最高益が相次いでいる。しかし世の中を見ても、その実感は全然ない。というのは、日本全体で景気がいいのかというとそうでもないから。今年1月から3月までのGDP=国内総生産が16日に発表されるが、民間の予測ではマイナスの成長になるという見方になっている。特に個人消費は4期連続でつまり、ほぼ1年にわたってマイナスになるという予測が多い。確かに大企業や、そこに勤めたり株を持ったりしている人たちは潤っている。ただそれは一部で、70%の人が働く中小企業、非正規やフリーランスで働いている人、そうした多くの家計には恩恵が伝わってきていない。むしろ厳しさが増している、そんな悲鳴が上がっている。例えば中小企業だが、昨年度に倒産した企業は8800社余りと2014年度以来の高い水準だったが、ほとんどが中小企業(帝国データバンクより)。多くの中小企業はもともとコロナの影響で借金が膨らむなど厳しい状況に置かれていた。そこに、円安やエネルギー価格の高騰でコストが増えて、さらに人手不足で苦しくても賃金を上げていかないと人を雇えないという状況になってきた。そこに日銀の金利引き上げで借金の金利も上がり始めている。本当に何重にも苦しい状況。
大企業で過去最高益が相次いでいる。しかし世の中を見ても、その実感は全然ない。家計も厳しい状態。例えば去年の個人の自己破産の件数は7万件を超えた。前の年を9%近く上回った。前の年よりも増えたのは2018年以来。やはり値上げが家計を直撃している。今年3月の消費者物価指数は、1年前と比べて2.6%の上昇。今後も値上げの動きは続く見通しで、例えば電気代を見ても5月請求分の料金から電気料金に上乗せされている再エネ賦課金が引き上げられる。また6月分には国の補助金が縮小し、さらに7月分からはなくなる。つまりその分家計の負担が増えるということになる。みずほリサーチ&テクノロジーズは、2人以上世帯の家計負担が今年度1年間で平均10万5000円余り増えると試算。値上げによる家計の負担は2022年度から始まっているので、その3年間を合わせると平均30万円の負担増ということになる。だから賃金が上がっても追いつかない状況が続いている。そうなると、やはり大きな利益を上げている大企業の責任は重要。自分の企業の社員の賃金を上げることは当然だが、取引先の中小企業から買っている製品やサービスの支払い価格について中小企業のコストが増えている分、適正に引き上げる価格転嫁が大事。政府も大企業に対して取引先の中小企業で原材料費や賃上げなどの負担が増えている分、取引価格に転嫁するよう厳しく求めている。だが、日本商工会議所が4月に行った調査でも、製品やサービスを生み出すのにかかった人件費が増えた分について全く転嫁できていないという中小企業は25%。10%から30%程度しか転嫁できていないという企業も35%に達した。価格転嫁に応じる動きというのは一部出てきているのだが、まだ全然十分ではないということ。大企業は儲けているから、取引先、そしてその取引先と零細企業やフリーランスに至るまで恩恵が行き渡るよう、もっときちんと価格転嫁に応じていくことが欠かせない。そして政府も働いている人がより高い賃金の仕事を得られるようスキルや知識を身につける支援をしていく。そのうえで、それでも生活が厳しい人たちについては重点的に支援を強化していくことも大事。大企業が利益を上げることは日本経済にとって望ましいことだが、その恩恵が今度こそ日本社会全体に広く行き渡るように、大企業の社会的な責任としてきちんと取り組んでいってほしい。

他にもこんな番組で紹介されています…

2024年6月20日放送 9:26 - 11:13 テレビ東京
なないろ日和!(特集)
6月から食品614品目が値上げする。さらに10月までに合計8000品目以上が値上げになる見込みで、物価の高騰が止まらない。対策としては特売日にまとめ買い。しかし買いすぎて鮮度が落ちたり、腐らせてしまうこともある。未使用の食品を捨ててしまった理由の1つは「保存方法が不適切で傷んでしまった」。きょうの特集は「オシエテ、食品を美味しいまま長持ちさせるコツ」。

2024年6月17日放送 13:00 - 17:09 NHK総合
国会中継(衆議院決算行政監視委員会質疑)
日本維新の会・教育無償化を実現する会の杉本和巳氏による質疑。杉本氏は日本維新の会の立場として、旧文通費は領収書付の使途公開を進め、会計責任者を国会議員自身とすることで連座制を実現し、身を切る改革として月給を2割・ボーナスを3割カットし東日本大震災などの義援金などに活用していると紹介。
杉本氏は物価高をめぐっては、来月から電気料金では政府の補助金もなくなり関[…続きを読む]

2024年6月15日放送 5:30 - 8:00 日本テレビ
ズームイン!!サタデー週刊!まるごとニュース
帝国データバンクは夏のボーナスの動向アンケート発表した。去年より増加である。「業績の好調」で引き上げた企業が多くみられ、娯楽・サービス業では、インバウンド需要の増加で過去最高の収益となったとの声が上がった。三菱UFJリサーチ&コンサルティングによると、民間企業全体の平均支給額は40万8770円と昨年より2.9%増える予想で3年連続で増える見通しである。楽天ト[…続きを読む]

2024年6月14日放送 16:48 - 18:50 テレビ朝日
スーパーJチャンネル(ニュース)
約4割の企業が去年より増やす見通しのことしの夏のボーナス、何に使うのか街の皆さんに聞いた。今月は多くの企業で夏のボーナスが支給される。帝国データバンクによると約4割の企業で去年より増えた。1人あたり平均2%の増額。大阪から単身赴任の化学薬品メーカーの男性は「ボーナスは行くところが決まっている。妻のところにすべて行くという形になっています」と話し家族への感謝が[…続きを読む]

2024年6月14日放送 5:50 - 9:00 日本テレビ
ZIP!ZIP!ALL TOPICS
帝国データバンクによると、夏のボーナス調査で去年より増加すると回答した会社は39.5%だった。理由は業績の好調が多く挙がった。減らす・支給しない企業は全体の21.6%を占めた。円安などによるコスト上昇分を製品やサービス価格に上乗せできていない企業も多く、価格転嫁を進めることが日本全体の賃上げ実現のカギとなる。

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