帝国データバンクによると今年1~6月までの間で保育園を運営する会社の倒産や休廃業は22件にのぼった。去年の同時期に比べ7割増えている。このまま増え続ければ、これまで最多だった去年の31件を上回り過去最多になる可能性がある。帝国データバンクは人手不足で保育士の採用が難しくなっていることや、給食費の高騰などで運営コストが増えていることが経営悪化の主な要因と分析している。慶応大学教授・中室牧子は「介護の業界でも似たようなことが起こっている。小規模の社会福祉法人で小規模の経営者が多い。大規模化すると経営が改善して収支差率も改善する。保育でも経営の大規模化を進めて人材を効果的に使えるようにすることが重要」とコメントした。