帝国データバンクによると、ことし1月から9月までの企業倒産件数は7619件で、去年のペースを上回っている。クリーニング業界は、カジュアル化・節約志向・資材高騰の三重苦に直面。コロナ禍を機に導入が進んだテレワークの増加や、カジュアルなビジネスウェアの普及、さらにコインランドリーの普及も重なったことで、需要が減少。その結果、クリーニング店の倒産が増えている。ことしの倒産などの件数は去年の同じ時期よりも増えていて、通年で過去最多になる可能性もある。東京・品川区にある創業90年のクリーニング店では、ドライクリーニングの溶剤が10年前と比べ、1.5倍から2倍に高騰しているという。衣類をカバーする袋などの資材費、電気・ガス代なども高騰していて、値上げを余儀なくされたという。季節の2極化で、クリーニングに出さない客が急増したという。