帯状ほう疹の最大の恐ろしさは長引く後遺症。増殖したウイルスは皮膚だけでなく、神経にも感染し、細胞を破壊する。ひどい場合はウイルスがいなくなった後も神経がボロボロのままということも。取材に協力してくれた87人中2割の人が数か月以上続く後遺症に悩まされていた。最も多かったのが痛み。これは「帯状ほう疹後神経痛」と呼ばれている。5年前に帯状ほう疹を発症した吉田さん。2週間で発疹はなくなったが、痛みは継続していたという。痛み止めも効かず、2か月は完璧に眠れなかったという。日高さんは1年ほど前に帯状ほう疹を発症。その後、腹部の神経に障害が残り、腹筋の右側がまひし、おかなが垂れ下がる後遺症に悩まされている。年齢が高い人ほど後遺症が残りやすいという。痛み以外でかゆみを訴える人もいる。帯状ほう疹の痕は時間が経てば消えるという。
