きょうの“しらべてみたら”は、昭和100年を迎えた今年、昭和時代のアレコレが今どうなっているのかを調べてみた。昭和世代が「ちょっと危険だった」と語る子供の遊具が、子供たちが回転しながらぶら下がって遊ぶ遊具「回旋塔」。昭和の子供たちが夢中で楽しんだ一方で、子供たちが遠心力で飛ばされたり、老朽化で倒れたりといった事故が相次ぎ、「回旋塔」は撤去が進められて今やほとんど見かけなくなった。では、現在の遊具はどうなっているのか?神奈川県平塚市の平塚市総合公園に行ってみると、子供たちが楽しそうに遊具に座って遊んでいる。子供たちは腰までスッポリと包まれて回っているが、安全性について、公園の管理事務所の担当者は「安全性につきましては、スピードが上がらないような調整をしております。また、周りに立て札を立てさせていただいて、“スピード上げすぎないように気をつけてください”というような注意をしていただくようにしています」と話す。これらは「インクルーシブ遊具」と呼ばれ、性別・年齢・障害の有無にかかわらず一緒に楽しめる。昭和の子供たちが夢中で楽しんだ一方で、子供たちが遠心力で飛ばされたり、老朽化で倒れたりといった事故が相次ぎ、「回旋塔」は撤去が進められて今やほとんど見かけなくなった。では、昭和の「回旋塔」はもはや存在しないのか?というと、SNSで“まだ現存する”という情報を見つけ、宮城県蔵王町に向かった。すると、公園の一角に懐かしの「回旋塔」を発見。この「回旋塔」は50年ほど前に町が設置し、現在はこの地区の住民が管理している。とはいえ、取材中の利用者はゼロ。少子高齢化が進む町で、昭和のまま残された「回旋塔」だが、今後は撤去する可能性もあるという。地区長は「実際まだ遊べる形で残っておりますので、危険を伴ったなら撤去するようには考えてますね」と話す。ということで、昭和100年の今年、気になる昭和のアレコレを調べてみたら、ほとんど姿を消してしまったモノがある一方で、時代に合わせて進化し、今も受け継がれているモノもあることが分かりました。