坂本花織と樋口新葉はお互いを親友だと話す。意識し始めたのは2012年の全日本ノービス選手権で、当時は坂本が初優勝、樋口が2位だった。しかしジュニアに上がると立場が逆転するなど頂点を争いあっていた。1ヶ月後に樋口はジュニアの推薦選手として全日本選手権に初出場し3位表彰。その後も2年続けて2位に入った。2017年に世界選手権に初出場し、五輪の出場枠の最大3枠を狙うがジャンプのミスが響き、11位で出場枠を2枠に減らした。その後の全日本選手権でも僅かなミスから4位で代表から落選。この年にシニアデビューとなった坂本は2位で五輪代表に初選出された。2018年の平昌五輪で坂本花織は6位入賞。オリンピアンとしての自覚から自らを追い込み、同年の全日本選手権ではスピン、ステップ全てで最高評価を獲得し初制覇した。2018年以降、世界では4回転ジャンパーが現れ、戦いは新たな局面へ。坂本も新たな試みとして4回転トーループに取り組んだが、公式戦で成功できなかった。一方樋口は自分と向き合い、夢舞台を掴むために取り組んだ大技が、4回転以外では最高難度のトリプルアクセル。五輪で成功した日本の女子選手は当時2人だけだった。
