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「平澤明彦理事研究員」 のテレビ露出情報

梨を安定的に生産するためにもう1つ大きな課題となっているのが農家の作業の負担軽減。その課題を新しい技術で解決しようと県の東部に梨の特産地を抱える埼玉県で研究が進んでいる。県の農業技術研究センターと鳥取大学が連携して5年間かけて開発したシステムは枝を引き込んで回転ブラシが花をこそげ取り、ふるいにかけられて花粉が入った雄しべの先端が回収される。手作業と比べるとかかる時間は20分の1ほどに短縮できるという。さらに人工授粉の作業を効率化する研究も進んでいる。使われるのはドローンとAI技術で、作業の全自動化を目指す。電気通信が専門の日本工業大学・平栗健史教授が中心に開発した仕組みは、まずカメラを搭載したドローンが飛び、花を撮影する。人工衛星の電波を受けたドローンは画像と一緒に花の位置情報をコンピューターに送る。AIが画像を解析して授粉しやすく実をつけやすい花を選ぶ。そのデータは花の位置情報とともに噴霧器を搭載したドローンに入力。このドローンが選ばれた花に花粉を噴射、一連の動きを全自動で行う計画だ。研究を始めて2年が過ぎ今月、初めて梨畑で飛行実験が行われた。まずカメラを搭載したドローンが花を撮影。花の位置を立体的に把握することで授粉させる花をピンポイントで特定する。続いて花粉を噴射するドローンが飛行する予定だったが、花粉を入れたボトルと噴霧器をドローンに載せると安定して飛ばないことが分かりさらにドローンやセンサーの改良を進めることになった。先ほどの食料安全保障に詳しい農林中金総合研究所・平澤明彦理事研究員は「農業へのITの活用はコストが課題になることもあるとしたうえで作業を省力化してより多くの農地を維持することができれば食料安全保障に直結する日本の農業生産を維持する有意義な手段になる」と話している。

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