きのう韓国から日本にやってきた女性2人。韓国のネットで「ある動画」が話題となっており、これから日本の店に買いに行こうとしているという。SNS上で拡散され女性たちも見た動画に映る商品が物議を醸している。先週、韓国で暮らす日本人のSNSに上がってきたという動画には、日本の薬局とみられる場所が映っている。関節痛などの薬が置かれた棚には「かんせ」と書かれた商品が。値札は書かれていない。男性の顔のイラストと「上」と書かれた赤の「かんせ」、「下」と書かれた青の「かんせ」を買い物かごに入れてレジへ。レジの店員の胸元を見るとドラッグストア大手「スギ薬局」の「スギグループ」と書かれている。これと似た商品はSNS上で他にも拡散されている。こうした「かんせ」と書かれた動画の商品を今年に入ってSNSで見かけるようになったという韓国在住の日本人。韓国の友人からは「日本で有名な薬なんでしょ?」と言われるという。動画に映っていたスギ薬局に実際に聞いてみると「商品自体の取り扱いはなく、過去にも販売したことがない」「(サイト運営者に)抗議をして動画の掲載をやめて欲しいと働きかけている」とのこと。また、ビックカメラも「かんせ」は店で販売していないという。ITジャーナリストは、日本で「かんせ」を販売しているかのように見せかけるフェイク動画ではないかと指摘する。また、別の専門家はこうしたフェイク動画を作る目的について「社会的信頼のおける日本の大手企業や店舗などを利用し、その動画を見た人に商品を信頼させる狙いがあるのではないか」と指摘する。実態のないフェイク動画、薬は健康被害も出る恐れがあるため怪しいものには手を出さないなどの注意が必要。