都心の上空を我が物顔で飛び回るウミネコ。ウミネコは本来海岸などに生息し離島や断崖絶壁の場所を好んで住処にするが、都心のマンションの上で深夜や朝から鳴いている。またフンの被害もあり、道路や車、マンションの壁など至るところに。今から30年前上野動物園が保護したウミネコを放鳥し、近くの不忍池で繁殖。2013年には近くのビルの屋上で営巣を確認され、また繁殖地が拡大しているという。ビルは断崖絶壁に似ていて天敵が接近しにくく子育てしやすい環境だという。ウミネコの行動圏は一日数十キロ〜数百キロ程度で、エサ場の東京湾までは行動範囲内だという。千葉県立中央博物館分館海の博物館・平田和彦研究員によると、あるビルで追い払う対策をしても別のビルに移動するだけなので、住宅が少ない河口周辺などで繁殖してもいい場所を設け共存することが重要だという。