米国国防総省は、中国の軍事動向に関する年次報告書を公表し、保有する運用可能な核弾頭数が今年半ばの時点で600発を超えたと推計した。前年の予測から100発増えたことになる。2030年までに1000発を超えるとも予測し、2035年までは増強を続けると分析した。台湾については「中国は、間違いなくロシアのウクライナに対する戦争から教訓を得ようとし、グローバルサウスの国々を説得して、中国の主張を受け入れさせようとしているように見える」と指摘した。中国軍内部の汚職については「根深い問題に依然苦しんでいる」とした上で、一連の汚職の捜査と軍幹部の更迭で、軍の近代化が妨げられた可能性があると分析している。