TVでた蔵トップ>> キーワード

「平和の群像」 のテレビ露出情報

きょうの疑問は「街の裸婦像 なぜ”撤去”?」。街にある裸の像について、撤去や移設の動きが出ている。香川県高松市では中心部の公園にある裸の2人の少女の像の移設が検討されている。市の担当者によると、今月下旬からの公園の再整備計画で移設されることとなった。この少女の像は瀬戸大橋開通時に地元の団体から寄贈されたもので、2人の少女を橋に見立てて「本州と四国をつなぐ」という意味も込められているという。そんな文化的な価値もある一方、以前から「見たくない」「恥ずかしい」という声もあったため、移設先が未定の状態となっている。
東京・北区のJR田端駅近くにある裸の女性の像は、北区出身の作家の作品で、1992年から設置されている。これについて街の人は「変な感じしない」「なんとも思ったことはない」「なぜここにこの像があるのか気になっている」などの声があった。北区では「不適切だ」という連絡が直接来たことはないとのことで、「撤去などは考えていない」としている。森さんは「アートは表現なので、作った方はもちろんわいせつなものだと思って作っていない。でも見ている人はちょっといかがわしい”物体”としてしか見ていない。2つの価値観が合わないとこうなっちゃうだろうし、世界中でこういう問題って起きているんですよね」などとコメントした。
裸の像を撤去・移設する事例は全国でも起こっている。静岡市・JR静岡駅前広場に設置されているのは、フランスの画家・ルノワールが製作した彫像「勝利のヴィーナス」と「洗濯する女」。それぞれ世界に14体しかない貴重な美術作品で、1994年に市が約1億4,000万円かけて設置した。静岡市内には他の場所にも女性の裸の像が設置されているが、公共の場の裸の像について去年静岡市の難波市長は「今の時代にそぐわない」と述べ、”芸術作品”と評価した上で「鑑賞にふさわしい場所に移設した方が良い」との考えを示した。静岡市は現在、積極的に移設する方向で検討中。また、兵庫県宝塚市では4年前に裸婦像を橋の補修時に撤去。新しい箸が完成した際、この裸婦像を元に戻すか撤去するかを県と市が市民からの声も聞きながら検討したが、「戻してほしい」という声もあった一方「この像を見たくない」という声も一定数あったことから撤去されることとなった。撤去された像は現在倉庫で保管されており、展示先を探している状態。
裸の像が街なかに設置されるようになった理由について、全国の記念碑を研究する亜細亜大学・高山陽子教授によると「戦前は偉人や軍人の像が建てられていたが、戦後GHQの方針で撤去され、代わりに裸婦像が”平和や希望の象徴”として飾られるようになった」という。東京・千代田区にある「平和の群像」が公共空間に初設置された裸婦像だが、「不適切」「わいせつだ」などの声が上がっており、撤去を求める声があがりはじめている。高山教授は「その街に暮らす人たちの声が大事」としている。

© 2009-2025 WireAction, Inc. All Rights Reserved.