80年前の1945年8月6日、広島に落とされた原子爆弾。その5年後、広島に誕生したのが広島カープ。原爆の傷跡が残る人々の心に希望を与え、戦後復興のシンボルになった。広島カープの元選手・長谷部稔さんは爆心地から約10キロ離れた自宅で原爆を経験した。その後、結成1年目に入団。しかし、すぐに経営難に。そこで登場したのが「たる募金」。球場に置かれたたるに市民が入場料とは別にお金を寄付してくれたという。市民に支えられ存続した広島カープ。当時の選手たちの思いは現役選手にも継承されている。投手としてチームを牽引する長崎出身の大瀬良大地投手。大瀬良投手は「皆さんの笑顔だったり、そういったものを提供できるようにやっていかなければならない」と話す。