先月、広島城を藤綱瑞枝さんと妹の向坂輝江さんが訪れた。現在の広島城が再建されたときの写真に、2人の父・向坂辰夫さんの姿があった。被爆から12年後、広島市は城の再建を計画した。繊細復興天守は全国で初めてだった。プロジェクトには各地から腕利きの職人たちが集められ、辰夫さんは左官として携わった。辰夫さんは16歳のとき、爆心地から2.5キロの場所で被爆し母を亡くした。戦後、貧しい生活から抜け出すために左官になった。辰夫さんの撮る家族写真には、いつも背景に広島城が入っていた。
© 2009-2026 WireAction, Inc. All Rights Reserved.