1945年8月、広島、そして長崎に原爆が投下された。爆風と熱線、放射線によって、多くの人が犠牲になった。今も、後遺症に苦しみ続けている人がいる。ノーベル平和賞の授賞式がまもなくはじまる。授賞式では、日本被団協の田中熙巳さんが、原爆で親族を亡くした経験などをもとに、核兵器の廃絶を世界に訴えることにしている。田中さんは「被爆者が後ろにいるんだという気持ち。今度のノーベル賞は私は出発点だと思う。本当に核兵器をなくす、世界的な運動の出発点になる」と話した。受賞が決まった瞬間を共有した広島県の高校生・甲斐なつきさんをはじめとする高校生平和大使の代表も授賞式に出席する。オスロでは、現地の高校生とも交流した。