- 出演者
- 糸井羊司 富田良 副島萌生 晴山紋音
オープニング映像。
1945年8月、広島、そして長崎に原爆が投下された。爆風と熱線、放射線によって、多くの人が犠牲になった。今も、後遺症に苦しみ続けている人がいる。ノーベル平和賞の授賞式がまもなくはじまる。授賞式では、日本被団協の田中熙巳さんが、原爆で親族を亡くした経験などをもとに、核兵器の廃絶を世界に訴えることにしている。田中さんは「被爆者が後ろにいるんだという気持ち。今度のノーベル賞は私は出発点だと思う。本当に核兵器をなくす、世界的な運動の出発点になる」と話した。受賞が決まった瞬間を共有した広島県の高校生・甲斐なつきさんをはじめとする高校生平和大使の代表も授賞式に出席する。オスロでは、現地の高校生とも交流した。
まもなくノーベル平和賞授賞式。授賞式では田中熙巳さん、田中重光さん、箕牧智之さんの3人の代表委員が登壇し、メダルと賞状を受け取る。そして田中熙巳さんが日本被団協を代表して20分間の演説を行い、自身の被爆体験をもとに、核兵器の廃絶を訴えることにしている。現地では地元ノルウェーをはじめ、イギリスや中東のメディアによる田中さんへのインタビューが相次いで行われている。
「年収106万円の壁」と呼ばれる、厚生年金に加入できる賃金の要件を撤廃する案が厚生労働省の社会保障審議会の部会で了承された。パートなどで働く人が厚生年金に加入できる要件は、従業員51人以上の企業で、週20時間以上働き、月額8万8000円以上、年収換算で106万円以上の賃金を受け取っている学生以外の人。きょうの案では、賃金の要件を撤廃する。最低賃金の引き上げに伴い、必要性が薄れているとしていて、時期は2026年10月を想定している。また、すでに方針を確認している企業規模要件の撤廃時期は2027年10月を想定している。新たに加入する人は、将来受け取れる年金の額は増える一方で、保険料負担が必要となるが、労使が折半となっている保険料について、年収換算で156万円に届かないうちは、企業側がより多く負担できる仕組みを導入し、負担が増えることになる企業に対しても、支援を検討するとしている。
国会では政治資金規正法の再改正などに向けた議論が始まった。主な論点。政策活動費は各党、廃止の方向性で一致しているが、自民党は外交上の秘密に関わる支出などを対象に、「公開方法工夫支出」を新たに設けて、第三者機関で監査するなどとしている。第三者機関を巡っては、与党の公明党と野党の国民民主党が共同で、また立憲民主党と社民党も共同で、それぞれ設置のための法案を提出している。企業団体献金の扱いなど主張に隔たりもある中で、与野党が衆議院に提出した法案は合わせて9本。特別委員会では、あす各党が提出した法案の審議に入り、あさって以降、議論が本格化する見通し。
政治とカネの問題は、衆議院の予算委員会でも議論された。立憲民主党・米山隆一氏は「企業献金を禁止すること自体が意見であるように言うがそれは違う」、石破首相は「憲法21条・表現の自由は企業も有している。少なくとも抵触すると思っている」。また石破首は、旧安倍派の幹部らに政治倫理審査会への出席を促すよう求められ「促すことができる立場ではないが、正直言って出るべきだと思う。非公開という選択は排除しないが、審査会の場を最大限活用するのが議員のあるべき姿だ」と述べた。さらに、立憲民主党・重徳政調会長は補正予算案について「10兆円を超えコロナ前と比べて異常な事態だ」、石破首相は「緊要な事態だと判断しなければ補正予算案に載せたりはしない」。自民党・国光文乃氏は、保育士の処遇改善について聞いた。石破首相は「苦労にふさわしい報酬が払われていること、これをきちんと実行する」とした。
米国軍はオスプレイについて、一部の飛行を停止し、日本政府にも伝えたことを明らかにしている。今回の飛行停止について、AP通信は、先月、米国西部の空軍基地で、機体内部の部品の金属疲労でエンジンが故障し、墜落寸前の事故を起こしたことを受けたものだと伝えている。これを受けて、陸上自衛隊は導入している17機について、災害派遣や救急患者の輸送などの任務を除いて、一時的に飛行を見合わせるという。林官房長官は「地元に十分配慮し最大限の安全対策を取るよう日米で協力していく考え」とコメントした。
おととし、OECD(経済協力開発機構)が11年ぶりに行った、国際成人力調査。31の国と地域のおよそ16万人が参加し、日本からは5000人余りが解答した。調査は「読解力」、「数的思考力」、「状況の変化に応じた問題解決能力」の3分野。日本はこの問題解決能力の分野で、フィンランドと並んで1位、そして読解力と数的思考力で2位となった。調査では、仕事についての聞き取りも行っている。この中でも「最終学歴の専攻が自分の仕事に最も関連する分野でない」と答えた人が半分近くに上るなど、学んできたことと仕事のミスマッチが、課題として浮き彫りになった。
老後の資金を確保するニーズが高まる中、政府は来年度の税制改正で、税の優遇措置がある個人型の確定拠出年金iDeCoについて、掛金の限度額を引き上げる方向で与党側との調整に入った。企業年金との合計の限度額を月額7000円引き上げ、6万2000円とする案などを検討している。
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日本生命は、海外事業を強化するため、欧米などで保険事業を展開するレゾリューションライフを、日本円でおよそ1兆2000億円で買収する方向で調整を進めていることが分かった。日本生命は、この会社のおよそ23%の株式をすでに保有しているが、関係者によると、すべての株式を買い取る方針だという。実現すれば、日本の保険会社による買収金額としては、最大規模となる。
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フィギュアスケートグランプリファイナルに出場した選手たちが、フランスから帰国した。男子シングル2位の鍵山優真選手は、大会を通してミスが目立った。鍵山選手は「これから成長できるいい経験になった」と話した。千葉百音選手は、女子シングルで初出場ながら、2位となった。千葉選手は「このあとの大きい大会に出たときに自信にしていい。引き続き練習したい」と話した。選手たちは今月20日から行われる全日本選手権に向けて、調整を続ける。
全国の気象情報を伝えた。
広島、長崎の中継映像。原爆投下から79年。核兵器などの廃絶を訴えてきた日本被団協がノーベル平和賞を受賞する。